誘われる香り
さて、今週の日経紙では日本原産のミズナラ樽をはじめて使用したウイスキーの全面広告を見かけたが、このウイスキーといえば朝ドラ「マッサン」の影響もあってか海外では日本のウイスキーが恒常的に品薄状態になっている旨が以前からいわれており、希少ウイスキー需要はここ数年急激に高まっているという。
どこかで日本の年代モノのレアウイスキー価格を表しているという指数がここ数年で4倍近くまで急騰している旨の記事も見かけた事があったが、世界ベースでもレアウイスキーを指数化した物も過去一年で15%以上上昇し今年もそれが継続している模様。
ネットショップでは当該ウイスキーの一部が定価の数倍にも跳ね上がっていたのを確認したが、この機に乗じてウイスキー債を発行する向きも出てきている。これより先に香港で組成された世界初のウイスキーファンドは昨年夏の段階で30%を超える評価益を挙げたというが、ウイスキーの投資指数はリーマンショック時から2012年までの間に300%近くにもなっており成る程という感だ。
ところでウイスキーほどではないにしろ新興国需要の高まりで値段が高止まりしているモノにワインもあるが、今週初めには日本唯一のワイン投資ファンド運営会社を標榜していたヴァンネットが破綻した報が舞い込んできている。安愚楽ほどの規模ではないが一部には不安説が出ていた経緯がありこの手はやはり情報薄者には手出し無用だろうか。