新年度相場
先週末の新年度入りから大きくつまずいた新年度相場だが、週明けの本日も軟調展開となりこれで5日続落である。今年は大発会から大幅な株安に見舞われその後の波乱相場が記憶に新しいだけにその再来を彷彿する向きも出てきたが、振り返ってみると結局15年度は円高・株安の展開であった。
上海株安をきっかけにした中国の景気減速懸念から比較的低リスクとされる円に投資マネーが逃避し、利上げをスタートさせた米の追加利上げシナリオも当初から想定していた通りには進まないとの見方が強くなり円安・株高の構図の巻き戻し現象から上記のような展開になり、チャブつき相場に苦労した向きも少なくなかっただろう。
今年はそんなワケで冒頭のような悪夢の再来を予想する向きも居る一方で、新年度初日の日経紙では夏の参院選をにらんだ景気対策への期待や堅調な米国景気から再度円安・株高に戻ると予想する見方も出ていた。4月は平均上昇率が月の中でも高いというアノマリーもあるが、新年早々ボラの激しさを見せたマーケットだけに何れにせよ目が離せない展開が続くことになるか。