無くなる旬

さて、この時期ホテルやパティスリー等からは「ピーチ&マンゴーフェア」等と期間限定のオリジナルメニューの案内などが送られてくるが、確かに今の時期青果店の店頭を飾っているのはみずみずしい桃やマンゴーなど、所謂ストーンフルーツの類が旬の盛りである。

斯様に青果店の店頭などは当然その時々の旬のものが並び季節を感じる楽しさがあるものだが、昨今はこうした旬のものが過ぎてしばらくしたあたりで季節外れなフルーツがこれまたなかなかそのフルーツからは想像出来ない産地のモノで並んでいる光景を何度か目にした。

例えば今が旬のマンゴーなど、年明けの雪が降りそうな時期に北海道産のモノが並んでいるのを見たことがあるし、桃にしても秋田産の桃が秋口に並んでいるのも見掛けた事がある。また、マンゴーと並んで今が旬のパッションフルーツも山形産のモノを春先に見た事もあった。

なんでもこの辺は大産地の出荷がピ−クを過ぎた時期に攻勢をかけ大産地と同等の価格帯を確保できる事が背景にあるらしい。地域を挙げて転作・増産が進んでいるというが今後も思わぬ新興産地から思わぬフルーツが登場し、時季外れに店頭を飾るケースもいろいろと増えてきそうだ。


関連記事

この記事のハッシュタグに関連する記事が見つかりませんでした。

最新記事

カテゴリー

アーカイブ