現物ETF承認の可能性?
さて、某女性フリーアナウンサーが自身のX(旧ツイッター)でビットコインの500万円突破に喜びの声を上げていた件が報じられているが、この年初来高値更新の背景には一昨日の日経紙夕刊にも載っていた通り、ビットコインを使ったETF(上場投資信託)が誕生するのが時間の問題との見方が出てきたと報じられている件がある。
ビットコインのETFといえば既にSECが承認済となっているがこれは先物のETFのことであり、主流である現物のETFに関してはこれまで投資家保護の観点から問題があるという大きな障壁を前に数多の金融機関が幾度となく申請してはSECに撥ねられたり申請を自ら取り下げたりの憂き目に遭って来た経緯がある。
はれて価格操作や詐欺などの不正防止策の徹底がなされ、投資家保護にも一定のめどがたったのかどうかだが、米グレイスケール・インベストメンツが申請する現物ETFの承認拒否を取り消すよう命じられた米控訴審裁判所からの判決に対しSECが控訴しない方針としたことでETF申請が再検討される道が開かれる期待が出てきたという事らしい。
一定のめどがたった云々より政治的な事情も絡んでいそうな気がしないでもないが、いずれにせよ現在でもブラックロックやフィデリティなど超が付く大手勢が挙って現物ビットコインのETFを申請しているだけに彼らにとって少なからず追い風になることは間違いなくSECのどういった決定がなされるか待たれるところだ。