275ページ目   雑記

今年の隅田川花火大会

さて、先週末は東京の夏の風物詩である第37回隅田川花火大会が滞りなく開催された。昨年はゲリラ豪雨のせいで途中から本当に記憶に残るようなまさかの史上初完全中止に追い込まれたが、今年は天候にも恵まれ綺麗な浴衣の花が彼方此方に咲いて会場の彩も一層鮮やかに映えていた。

というワケで昨年は各社のカラーが楽しみな花火コンクールが目前にして中止となってしまったが、今年のそれは昨年の鬱憤を晴らすようななかなか素晴らしい出来栄えだった。個人的には火薬を時間差で着火させグラデーションを創造する等今までに見たことが無いような面白さがあった株式会社イケブンの「WAVE!光のグラデーション」が圧巻であった。

思えばスカイツリーが出来た当初は殆どがこれを意識したテーマ作品ばかりの内容であったが、そのスカイツリーももうすっかりとこの花火大会の風景に溶け込み一体感を出すまでになっている。今年は比較的自由なテーマに分散していたが、オリンピックを見据えつつまた誘致にも熱が入ろうというもの。


しまじろう

いまだに紙面を賑せているニュースには、先週報道された教育大手ベネッセHDの約760万件の顧客情報が漏洩したとの件がある。流出元もそれを買って自社の営業に使っていたところも共に上場企業であっただけに翌日の株価はベネッセが急落、後者のジャストシステムに至ってはストップ安まで売られる場面もあった。

さてこのジャストシステム社は、名簿業者の「文献社」から名簿を買ったという。その「文献社」は別の名簿業者「パン・ワールド」から名簿を買ったという。そしてこの「パン・ワールド」もこれまた別の名簿業者から買ったと言い、詳しい入手経路はわからないという。

まさにマネーロンダリング?のように彼方此方経由させた「出どころ不明の名簿」を装う小細工の跡が垣間見れるが、少子化が進むなかこの層は宝の山に映り犯罪の食指も刺激されるのだろう。これらデータ流用の類ではつい最近も電子機器大手オムロンがJR東日本4駅で撮影した乗降客の映像を、JR東日本に無断で別の研究所に流用していたことが発覚している。

しかしこのJRもスイカのデータをマーケティング目的とやらで日立に提供して批判が上がった時期もあったなと。データ活用名目で個人情報が知らぬところで独り歩きしている事でやはりビッグデータは怖いとの感が世間に伝播してしまうようなことがあれば、それこそこれから表舞台へ立とうとしているビッグデータ活用への影響が諸々懸念される。


伝播

以前にも書いたことがあるが、また最近はある特定の事件の連鎖が顕著になっている。日々社会面を賑わせている脱法ハーブの類を使用した疑いの危険運転等がそれで、ほぼ連日のように各所で事故が起きて都度取り上げられている。

手軽に手に入ってしまう点では薬局で普通に売っていた咳止め一つとっても昔は愛好家?にもてはやされた時期があったが、今では神経にガツンと響く成分は姿を消しインヘラーや睡眠薬の類も一昔前に流通していたものでもそれ系で多用されたモノには姿を消していったものも多い。

とはいえ現状でケミカル系からナチュラル系まで販売名目はどうにでもなることから、正直今の法整備の速度からしてなかなか厄介だろう。手を変え品を変え近いうちに今の脱法ドラッグの類も化石扱いされるのも想像に難くはないが、これまた法が後追いするいたちごっこが継続されるか。


ダチアをご存じですか?

さて、本日の日経紙で目に留まったのは「ルーマニア車 国境超え走る」として、かつてルーマニアの国営企業だった「ダチア」の自動車が低価格を武器に、親会社となっているルノーグループの全体の半数に近づくまでに販売台数を伸ばして、同グループの業績を支えるまでに成長している旨が載っていた。

あまり東欧に明るくない向きはダチアと聞いてもピンとこないだろうが、この会社は大衆車のカテゴリーでは不動の地位を築いている。この車、なんといっても安いうえに酷使しても長年にわたってなかなか壊れないという経済性と耐久性に優れ、さしずめホンダのスーパーカブのような存在と言ったら分かり易いか。

今やインドのタタなども低価格車を出しているが、ダチアはCMや販売店など見ても他社のセダン同様に洗練されていてネットでも簡単に購入できる。人件費が低く部品を最大限に共通化しているのが秘訣というがボンネットを開けると目に飛び込んでくるのは日本企業の電装品の数々、こういったところにもまた投資のヒントが隠されているかもしれない。


今年の七夕

さて、本日はご存知七夕。しばらく前から百貨店や小洒落たビルのエントランス等ではカラフルな短冊と立派な笹がディスプレイされ関係者の浴衣姿も風物詩になりつつあるが、夢を託す子供の姿よりも心なしか働き盛り世代が一心不乱にこれら短冊へ切実な思いを書き込み真剣な表情で笹に結んでいる姿を多く目にした。

ところでこんな神頼みといえば、昨年末は新年を祝う門松やしめ飾り等の正月飾りの販売が前年比で二桁台の好調だった旨の記事が記憶にある。また初詣も然りで、今年の人出は上位の明治神宮で3万人増、成田山新勝寺で同5万人増、川崎大師で同2万人増などなど軒並み前年より増えていたという。

しかし、正月飾りの類は神頼みの思いということで景気が悪いときによく売れる傾向があるのが普通。昨今アベノミクス効果やベアなど景気のいい話ばかりが紙面をにぎわせていたが、こうした神頼み的な光景増加を見るに背景には意外に一般の先行きに対する不透明感というか、景況感が謳われているほどそう楽観的でない事を感じているのではないかとも思う。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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