397ページ目   雑記

La Multi Ani

バタバタしているうちに早いものでもう年度末であるが、今月は財源特別法が成立しそれに則した目新しい物としては高速道路通行料引き下げや定額給付金関係書類の封筒が中旬くらいに届いた事か。

この定額給付金、配るのに合せプレミアム付き商品券を発行する自治体が約700にのぼったらしいが、周知の通り海外旅行やら有名ブランド品の福袋やホテル等々12,000円を軸にしてこれ絡みの商戦が一斉にスタートし、さながらちょっと前のタンス株を狙えの金融機関営業の如くの様相だ。

焦眉の急である雇用対策をおざなりにしてバラマキと揶揄されたこの金でどんどん消費してくださいと威勢はいいが、数年後の増税負担を考えると「ただより高いものはない」とは昔の人はよく言ったものだ。果たしてこの使い道も上記に加えて本来の意としない預金の他に辞退、寄付等々なんとも焦点の定まらぬ提案が喧しい。

ただこの定額給付金、支給時期も自治体で違うし外国人は後回し的な扱いでマーケティングにしても一斉には出来ない部分もあるし、はてその消費刺激効果は如何ほどに。


資産運用先としてのフェラーリ

本日は待ち合わせ先へ向かう際に普段は通らない道を歩いたのだが、先週の木曜日だったか日経紙夕刊の一面に珍しく?も春夏の新作スーツを挙げた広告を載せていた覚えが急速に蘇り、それでフト目に留まったのが紳士服『ブリオーニ』の店であった。

直近ではトムフォードに変ってしまったものの、同社はあの007シリーズにおいては馴染みが深いが、確か産経紙だったかこの不況の中においても一着数百万円クラスの同社スーツが相も変わらずの人気で売れているとの報道がある。

モノは違うがこれに限らず一貫してその強気姿勢を崩さない価格設定で売れている物といえばフェラーリか、自動車業界が軒並み減産体制を強いられる中を同社は増産体制に入り昨年は過去最高の販売台数を記録、これらの層にも結構人気な同じ伊のマセラッティも昨年は過去2番目の水準、国を変えてもう一つ英が誇るロールス・ロイスも世界販売が10%増と報じられている。

対してベンツやBMW、ポルシェといったところのドイツ勢は軒並みダウン、結局こうした部分でミドルクラスやせいぜいアッパーミドル迄の客層が総じて不況に抗せないという事からその縮図を垣間見る事が出来る。

ところでこれら資産運用先として普遍的な価値に着目する向きもあるとしているアナリストも一部に居るようだが、余談ながらあの華麗なる営業?で上場企業からまんまと資金獲得に成功したものの、最後は結局パクられてしまったプリンストン経済研究所の総帥が当時帝国ホテルでフェラーリも面白い資産運用先だと熱っぽく語っていたのをフト思い出した。


再生法に備えた一手?

祭日がある週などは最近特にマンション関係のパンフが折込なり投函なり増えているようにも感じるが、昨日の日経でもモデルルームに客足が戻り所謂アウトレットマンション市場が拡大している旨も記事であった。

なるほど新興ディベロッパーの破綻が相次ぐ中をこうした末端部分での市場創造も納得がいくが、不動産といえば度々触れているREIT市場はどうだろうか?

まあ、先月「萎縮から再編」のタイトルで書いた件を裏付けるかのように本日の日経紙では3割が期末で評価損を抱える結果となっているが、直近では傘下二社を擁するパシフィックホールディングスの破綻では昨年まで見られた破綻前に受け皿が出現するパターンとは異なる事態となっている。

今後も破綻が出て来る可能性もまだ高い中でも会社更生法では回収不能の貸出金に対し引当金を積み増す必要があり、その前に何処かのノンバンクではないが貸出金の回収を急ぐ動きが出ないとも限らず、これらの思惑も十分で急落急騰を繰り返す価格はさながら仕手株そのものの様相を呈している。


人材バーゲンセール

さて先週末の日経国際面にて目に留まったのは、あのCIAが世界的な経済危機が地域紛争やテロ活動に繋がる可能性がある為に、外国企業の動きや資金の流れを分析できる金融のプロ確保が課題で、リストラで放出された米ウォール街からの有能な人材獲得を本格化しようとしているという記事。

なるほどねと思っていた矢先に似たような報道として今週出て来たのが、金融庁と証券取引等監視委員会が行った中途採用募集において枠が十数人のところへ100人以上の応募者が殺到したという記事。

こんな不況期でなくとも証券業界や商品業界で暗躍?した?害務員?が新天地としてその悪知恵を生かして様々なビジネスを創造する話はよくあるが、こうした紙一重でマトモな向きの増員は彼らにとっても今後脅威となって来るだろう。

以前は高給取りの「高嶺の花」と日経紙では表現していたが、これらもまた以前書いた「不況であるが故にM&Aやまた人材面においてもチャンスが巡ってくる可能性があり」としたそのものだろうか。


BATTUTA

本日はカウボーイのご厚意で、騎馬スペクタクル『ジンガロ』を素晴らしい座席で観賞する機会に恵まれた。

数年前だったかこれを誘致しようという事でその気運が盛り上がった時期があったものの、BSE問題の絡みもあって検疫上の障壁から叶わなかったとか聞いた事があったが、その後の日本初公演から見ていたカウボーイと違って一度も見ていなかった私としては非常に楽しみであった。

入場前にはシャンパングラスを片手に桜を見る向きもあり、またフランスに馬と来たらやはりお約束のエルメスの特設ショップ在りと、その客層もなかなかこの手にしては洒落たものだったが、いざ始まってからはあっという間の数時間が過ぎ去った。

乗馬といえば私事で馬を所有する知人に誘われて乗った事があるが、その時の冷や汗モノを思えば恰も二頭の馬を靴のようにして駆ったりと人馬一体をサクサクこなす彼らの身体能力や術は神業級、そう感心していた矢先には途中観客席に乗り込んできた熊?にカウボーイが襲われたり?するハプニングなどコミカルなシーン交えてシルクドソレイユと重なって見えてしまったが、なんとも圧巻であった。

ただ気付く向きは僅かと思うものの公演中結婚式のシーンにしてもその国の文化というか風習を本当に熟知した上で構成されており、シルクとは芸術性の面においてそのステージがまた違うところがしっかり認識出来る、完成度が高いパフォーマンスで非常に満足のゆくものであった。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2025

10

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31