逆風の中で
世界的な金融不安冷め遣らぬ株式市場は本日も年初来安値更新、とりわけ不振を極める新興三市場であるが、そんな逆風の中で本日ジャスダックに上場したのが外国為替証拠金取引会社のFXプライムである。
主幹事は先に触れたサニーサイドアップと同じみずほインベスターズ証券、公開価格1,100円に対して売り気配を切り下げながら初値は900円と18%安となったが、09年3月期単独見込みでは純利益42%増の11億8,700万円という事でEPSは143円、これから単純に初値ベースではPER6倍台が弾き出される。
ベンチャーキャピタルのロックアップも掛かっていないがそもそものシェアが低くこの辺の影響はあまり無かったのではないかと思うが、それにしてもいろいろな意味でなかなか考えさせられる時期に上場に踏み切ったと言える。
昨年専業ではマネーパートナーズに続いてマネースクウェア・ジャパンが上場し、何れもなかなかボラタイルな動きを暫く見せてくれたものだが、当時とはまた環境も変わり第二幕ともいわれるFX業界、今後の勢力図はさてどのように変遷してゆくのか。