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今年のよそう(うそよ)

本日の日経紙まちかどには「今年のびっくり予想は?」と題し米ストラテジスト、バイロン・ウィーン氏による年初恒例のびっくり10大予想が出ていたが、予想といえば週明けも書いたように年明けの日経紙「経営者が占う」では昨年とは一転して各項目の予想に強気な見方が並ぶこととなった。

ところで昨年同時期のこの欄を見返してみると、一昨年の株式は大納会を年初来高値で終えたことで、揃って判で押したような年末高という大半の予想が当たってしまった珍事?となったという旨などが書いてある。

これに続き、昨年の大納会も2009年7月以来の9日続伸から年初来高値更新で終えたことで年末高を予想した約半分の経営者はこのシナリオが当たったということになる。とはいえ12月高値を予想した向きでもその時の日経平均を11,000円から12,000円の範囲で挙げており、魑魅魍魎のアナリスト同様その乖離が5,000円前後にもなるからこの辺は全く予想不能だったといったところだろうか。

まあこの辺は例えば経済成長率や円相場も同様で、メガバンクの経営者でさえ対ドル円相場の安値を81円から86円の範囲で挙げていたワケで事程左様にアベノミクス第一幕の効果は凄かったという事だ。これら鑑み今年の予想は、日経平均では下は13,000円から上は20,000円の大台まで並び証券会社トップも定番である1月安値12月高値が復活した。メガバンクトップの対ドル円相場予想は上が102円から下は106円まで並んでいる。

これらとは対照的に冒頭のバイロン・ウィーン氏は「対ドル円相場は120円まで円安進行、日経平均は早い時期に18,000円まで上昇するが年後半は20%ほど急落する」と、まさに「午尻下がり」のような予想を出している。他にも同様な予想を出しているアナリストも居るがアベノミクスの真価が問われる第二幕、これら予想と共に興味深く見てゆこう。


価格の戦略

さて、年明けの各紙はなかなか緩い特集が組まれていたりでそこそこ面白いが、日経MJなどは「財布開くからくり」として日々の暮らしの中で「何でこの値段なの?」等と疑問を感じるような身近にある様々な価格の不思議について書かれていた。

詰め替え用より安い本体、養殖モノより天然物が安い魚等々あったが、成る程特に海産物は魚に限らず雲丹などでもこうした現象はよく目にする。他にも単品よりセットの方が安いレストランなども挙げられていたが、レストランといえば効果が無ければ返金などと謳ったジムについて書かれていた末尾には美味しくなかったら無料を謳うレストランなども触れてあった。

今迄不味かったら無料とか自分で値段を付けて払うという形態もあったが、これで思い出したのが昨年夏に中国で開店した「払いたいと思った額」だけ箱に入れて帰るという新形態のレストラン。蓋を開けてみれば果たしてというか約五分の一の客が全く払わずに帰ったというが、これでも意外に少ないなと思うのは失礼か。この店は赤字が続いているというが、商売として成り立つか否か国の風土が左右するのはいうまでもない。


金の利用法いろいろ

本日の日経紙総合面には「金1,000トン 欧州から中国へ」の見出しで、米国の量的金融緩和策の転換を見込んで金市場から投資マネーが退出、この欧米の投資家が手放した1,000トンの金が中国へ向かったという旨が載っていた。

以前より国、個人共に中国の金保有は年々勢いを増しているが、昨今経済成長鈍化がいわれるなか今年はどういった出方になるのか興味深い。ところで文中には貿易決済を装った裁定取引で金利稼ぎが横行しているという旨も書いてあったが、これで思い出すのはもっと泥臭いところで消費税の掛からない国から金地金を運ぶ手口で付加価値税や関税還付金と日本での売却で消費税と併せダブルで還付を狙った密輸団も居たのを思い出す。

また最近では、例えばこの中国と並び金の嗜好性の高いインドでは金の輸入関税を過去最高の15%まで引き上げるなど金輸入制限措置が講じられているが、例外的に同国外に6ヶ月滞在した非居住インド人には輸入関税を支払う事で金の持ち込みが認められており、業者の中には彼らに対し航空運賃肩代わりと引き換えの持込依頼が横行しているという。

そういえば昨年11月にインドの空港で国際旅客機のトイレから約2億円近くの金の延べ棒が発見された珍事があったが、一部の見方ではこの辺の絡みのものとも見られている。斯様に金取引には税制の違いを利用した悪事も絶えないが、それもまた金ならではということか?今年も金は折に触れいろいろな話題を提供してくれそうだ。


午尻下がり?

皆様、新年あけましておめでとうございます。

昨年の大発会は暴騰発会のスタートとなり大納会も年初来高値更新の引けピンで終ったが、今年は大納会までの9連騰から一転して大発会は急反落となった。大発会のマイナスは2008年以来、6年ぶりの事だが、同じ初商いで急反落といえば年初の当欄で「〜競り合う相手が居なくなれば何処かで終焉を迎える狂想曲〜」とした築地のマグロ初セリも昨年の1億円越えから、今年は競り合う相手が降りやはりというかその値は昨年の二十分の一に暴落?となった。

話は戻って相場だが、今年は「辰巳天井」の後半から「午尻下がり」ということで格言通りなら反落し易い年。なるほど上記の通り早速大発会から急反落で、前回は記憶に新しいITバブル崩壊後で年間約19%下落、その前は更に酷く史上最高値からの暴落で約39%の暴落を記録している。そんなワケで十二支の中では最も冴えなく、午年は戦後五回で平均7.5%下落となっている。

一方で恒例の日経紙「経営者が占う」では従前とは一転して強気な見方が並び、年末の大納会には異例とも言える首相出席があった。その首相は上記の格言を引き合いにして「午の尻下がりなんてジンクスは忘れてください。来年はウマくいきます。来年もアベノミクスは買いです!」と頼もしいスピーチをしていたが、果たして年末に何れが勝つことになるのか?そんな思いを馳つつ今年も臨みたい。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


今年は「倍」

さて、今年の世相を1字で表す恒例の「今年の漢字」は「輪」に決定となっているが、個人的には昨年の「金」も2000年に続いて2度選ばれた経緯もあることで、やはり先月初旬に書いたように2007年に続いて「偽」もありかと思っていたのだがそれは8位。ちなみに2位は「楽」、3位は「倍」であった。

この3位の「倍」も人気テレビドラマの名ゼリフで一般も馴染みがあったが、業界関係者の人気はやはりこれが1番高かった模様。アベノミクスに終始した1年であっただけにこれに絡むがマネタリーベースの2倍目標、それらの後押しで枯れ木に花が咲いたようになった株式市場でも時価総額が2倍以上になった企業が約500社にのぼり、それらと共にボーナス倍増企業も増加しそのアベノミクスを推進する安倍首相の字も倍という具合。

上記の通り日経平均は1年で約6割急騰し、直近の水準も約6年2ヶ月ぶりの高値水準。先の日経紙によればバブル崩壊以降、日本株で積立投資を継続していた場合の累計成績がプラスに転換するまでになったという。こんな好地合いからIPOも7年ぶりの高水準となり、初値も55社目に途絶えるまで負けなし記録を更新の快挙となった。

こうした株高効果で百貨店等では高額消費がすっかり戻り、贅沢路線が其処彼処に復活し脱デフレどころか既にバブル復活の域に達しているとの指摘もある。日本株積立投資の累計成績がマイナスから脱却したのと同様に、バブルで失われた20年から脱却できるのかどうか来年はアベノミクス第2幕の真価が問われよう。

今年はこれで筆を置きますが皆様、本年もご愛読ありがとうございました。
どなた様もよいお年をお迎えください。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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