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職業倫理

またも発覚してしまったというか、本日の日経朝刊一面には野村証券の社員と知人の計3人がM&A等のインサイダー情報をもとに数十銘柄の株式を売買し数千万円の不正利益を得た容疑と派手に出ていた。

今年に入り証券市場では、宝印刷から始まりNHK、そして公認会計士それも業界最大手監査法人というオマケ付きであったが、またも業界最大手で今度は証券業でトリ?というところか。

とはいっても野村は数年前だったかニチメンのTOBに絡んで社員が、元大和SMBC社員と共に告発された実績?があったと記憶しているが今回はシリーズ化している最中で悪いタイミングであった。

今迄挙げられてしまった向きは総じて資本市場の番人的役割があるが、信頼関係が揺るぎ情報ソース自体も変化してくるような事になると監査も市場も公正でなくなるのは必至、実務以上に職業倫理を再確認する教育がいまさらながらに必要なのではとも思う。


名店閉店

本日は一寸送迎の都合で上野に行ったのだが、そういえばこの界隈の風景にはなくてはならない存在であった「聚楽台」が本日で閉店する決定をしている。

あの「聚楽第」をリスペクトしその名を冠したのとは裏腹に大衆路線を代表するような食堂で、それこそ今で言うファミリーレストランのハシリ的な存在であったが、戦後直後に建てられた老齢建築の為耐震性に問題があるという事でやむなく取り壊しという事になったようだ。

後にリニューアルオープンという事で以前書いたキャピトル東急同様に永遠に消えてしまうわけではないが、そうでないパターンでは関西でも「くいだおれ」が7月に閉店決定しているし、高度成長期を見てきた昭和の風物詩が次々と姿を消す様は惜しいかぎりだ。


景気対策<インフレ抑制

さてかのジム・ロジャーズ氏も台湾ドルと共に人民元に投資している模様だが、その人民元はちょうど一週間前に為替制度改革後初めて1ドル=7元を突破して6元台に突入、終値ベースで本日も最高値を更新している。

人民元の上昇は輸入価格の引き下げを通じてインフレ抑制に役立つ事から中央銀行が人民元高を容認している思惑だが、さてその効果というか沈静は即効性のあるものでないだけに今後は金利含めた政策に着手するのかどうか?

折りしも本日の上海株式は年初来安値を更新、連日の安値だが既に国際経済の重要なネタになっている中国は市場経済移行途上の身、水面下では確実に格差が広がり不動産問題も米国のそれと体力的にも別次元と言い切れない部分は大いにある。

序盤からいろいろと難癖がついているオリンピックを待たずして綻びが加速してゆくのかどうかが注目される。


リストラの一環?

TOCOMは本日の理事会で、先に市場会員資格取得の申請をしていた出光興産に対して元売りの加入として4社目の承認をした。

さて出光といえば国内需要対応だけでは本業が萎縮してしまうとしてベトナム製油所の建設方針を発表しているが、新日石も先に富山製油所の原油処理を停止決定するなど元売り各社のリストラは加速している。

川下も含め需要減退がこうした政策を誘発していると思われるが、外へ動くのはそれとして国内部分をゼロにするわけにもいかず対応はマーケットに則しTOCOMでリスクヘッジという事になるのか。

一方TOCOMでは市場や商品毎に11種類の「TOCOMサブ指数」を新設、インデックスについても来年をメドに上場を睨んでいるとかだがこの辺はまた後に記そう。


25thアニバーサリー

さて本日は「東京ディズニーランド」の開園25周年であるが、開業当時を思い出すと25年という歳月は何と早いものかと感慨深い。

そんなわけで当のディズニーランドはこれにちなんだ企画満載、25周年の1年間を5つのステージに分けアニバーサリーを盛大に開催するわけだが、セカンドステージのホテル開業からやはり個人的にはサードステージの「CIRQUE DU SOLEIL」の常設劇場オープンが興味深い。

ところで、先に発表された昨年度のリゾート入場者数は前年度比で1.5%減少だった模様だが今後は中高年層への取り込み強化を進めるという、しかし「CIRQUE DU SOLEIL」もそうだが、幅広い年齢層を共存させるという極めてシンプルな発想ながら絶え無き仕掛けとその実現にはいつも敬服させられる。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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