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ミニ取引

今週週初にはロイターからLMEが電子取引システムの障害で、来週にも予定していた「非鉄ミニ先物」の導入を来月に延期する旨の報道がなされていた。

さてミニ取引といえばTOCOMでも「金ミニ取引」の提案があり、ヒアリングが行われているらしいがこの辺はやはりLMEもシステム上の問題が浮上したようにこれに絡むコスト面含めた懸念が多い。

米国では各種指数の品揃えが標準であるが、国内もミニ株や直近では225先物が上場となっており今後の裾野が注目されようが、結局市場の特性とニーズがキーとなって来るわけでこの辺の充分な把握が要求される。


早耳プロデューサー

昨日は後場からストップ安まで叩かれたプラチナであったが、本日は落ち着きを取り戻し総じてしっかりの展開であった。

その昨日もインペリアルで行われた英JM需給報告の価格見通しがリークされた云々で、後場から場味が急変したとかだが色々な意味で緩いマーケットとつくづく感じる。

そうそうプラチナといえばつい最近までETF発行の話が実しやかに出ていたが、購入保証のベースや工業界への影響を考慮するに普通に考えれば俄かに信じ難い話である。

それにしてもこの手が喧伝されるのは、以前ジュリアンロバートソンが活躍していた時のPGM系に似た物があるとふと思い出した。


今年最大規模

本日は東証一部にあおぞら銀行が再上場の運びとなった。

銀行再生組については新生やスターも過去触れてきたが、あおぞらといえば旧日本債券信用銀行で、国有化後に企業連合を経てなにかと最近話題であったサーベラスに売却された経緯がある。

結局初値は公開価格を下回る495円となったが、スター銀の時同様に公開価格には割高感が強かったのでこれまた新生銀行の時の夢を見た向きには思惑違いの結果となった。

一般はそうでもただ変らずに笑いが止まらないのがやはり出し手のサーベラス、今回の3割程度でも数百億の売却益が転がり込む事になる。


テーマ一巡

本日の日経平均はザラバで約一ヵ月半ぶりの16,000円大台割れ、期待をしては裏切られている直近の経済指標に戦々恐々としたムードもあるが、時事でもここ軟調推移として商品先物株を取上げていた。

一応、今中間期下方修正やら出来高低下やらといった材料が付いているが、要はマーケット同様にこちらの方でもテーマ一過による投機熱一巡が齎したリクイディティー低下だろう。

その過程で貸借モノは上手く取り組みを作った物もあるが、全般にはやはりディラーが付けるようなコンスタントに商いを作れる事が未だ課題であると思う。


侵食

ちょうど2週間ほど前に、野村證券が商品取引に本格参入との件を当欄で採り上げたばかりだが、今週は【商品先物取引業界最新ニュース】でも週初に既報の通り、大和証券が商品取引に本格参入との報道がなされていた。

業界では寧ろこの野村證券よりも早い時期に某取引員絡みでこの大和の話は挙がっていたのだが、以前も記した通り商品へのトライは実質的には二度目か。

ただ今回は一線を退いたスタッフで臨んだ子会社では無く本体で更にその取組も格段の違い、野村共々シュリンクする市場を横目に対照的な裾野の広がりを一方で感じる。

しかしこれで毛色の違う企業や投資家も大挙して参入ということになると、その受け皿の体力も懸念されないわけではない。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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