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百貨店のカラー

週明けの株式市場では、経営統合に向けて大詰めの交渉に入ったと報道された松坂屋と大丸が値上りベストテン入りした他、同業他社も軒並み高と再編思惑が広がった格好になっていた。

松坂屋に関してはこれまた村上ファンドが照準を合わせた時期があったが、ホテル兼業構想その他思惑もあり、また他も銀座あたりは増床計画案が幾つも計画されていると聞く。

この辺の激戦区では一口にデパートといっても各カラーがあり、各々が顧客ターゲット層を定めて特化してゆくということになろうが、毛色の全く異なる同業参入も予定されており株式共々面白くなりそうだ。


発展途上市場の認識

周知の通り気象庁はバレンタインデーの昨日、関東から九州までの各地方で「春一番」が吹いたと発表している。

ちなみに関東では昨年より20日も早く、これにより初雪より春一番の方が早く来てしまったという事になるが、その初雪も現在のところ観測史上始まって以来の130年間「降雪無し」となる可能性が指摘されている。

そういえば昨年某損保が「冬のソナエ」等というパクったようなネーミングの冬季限定天候デリバティブを販売していたが、この暖冬ヘッジプランにはどの程度引き合いがあったのだろうか?

年末に日経が企業に行ったアンケートでは、デリバティブ活用の予定が無いのが全体の58%という数字が出されているが、発展途上市場だけに上記のようなディスクロが望まれるところでもある。


行動様式の変遷

さて本日は擬似組も含めて何となく浮き足立ってしまうバレンタインデー、巷の諸氏も改めて自分の評価が浮き彫りになる日だろう。

デパートあたりでも御節のコーナーよろしく特設コーナーが設けられ、各店共に既成のプロモーションにどれだけ乗せられるか知恵の跡が今年も見られる。

ただ昨今、周りを見るにつけ義理系は影を潜め明らかに自分に向けてのプレゼントという感が非常に強く、上記各店でもその辺を狙った趣向の物が逸早く露見される。

欧州の人間から見ればこの日一つ取っても非常に奇異に映ると言う日本の行動様式だが、この辺も無宗教が多いと言われる日本人ゆえの行動変遷とも取れるか。


新感覚系?

一部ウォッチャーの間では来月オープンする「ハリウッドドリームザライド」が話題になっているUSJだが、本日はそのUSJが来月マザーズに上場する旨の報道があった。

既にGSが第三者割当を受けているが、これで株式市場もTDLに続き双璧が揃う事になる。

そのTDLことOLCだが週末発表の第三Q連結が好調だった事で本日は急反発しているが、双方共にいろいろあっただけに有効的に夢に投資していただきたいものである。

尚、USJは地元ヘラクレスが有力視されていたものの、一部への昇格を視野に入れ東京進出となったわけだがこんな事も地盤沈下の一助になってしまうのか。


同時上場

さて昨年は提案状態であった東証とNYSEの業務提携だが、先月末にこれら合意で締結が為され、立て続けにCMEやLSEとの業務提携を急いでいる。

その柱にはETFの相互上場や金融商品の共同開発が含まれているが、この辺ではFUTURES PRESSでも既報の通り「金ETF」がやはり関心、「金ETF」といえば先月当欄でも採り上げたように先に大証が市場開設計画を出しているが、二大市場の上場という事になると其れなりの主導権争いも激化して来よう。

何れもリクイディティーの問題から来る地盤沈下やまた脆弱システム問題を抱えているが、昨今はこうしたドメスティックな枠を超えてもっと大きな課題を急いでいる。

何れにせよLSE・CME共に商品系は宝庫でその成り行きが注目される。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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