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東京スター銀行が東証に上場申請していたが来月に上場の運びとなった。旧東京相和銀行といえば魑魅魍魎の金融筋が絡んだ様々なストーリーを残したものだが、この手の引継ぎ銀行の上場といえば昨年の新生銀行がまだ記憶に新しい。
新生はリップルウッドであったが今回の出し手はローンスター、現在試算されている価格で弾き出すと今のところその上場益はザッと2,000億円。
公的資金を肥しに半ばEXIT既定路線の物が4年で約6倍になるのだから数百億は安いもの、やはりこの手のスキームは美味しすぎる。
富裕層を対象としたラップ口座は大和等が既にスタートさせているが、来月には野村も参入の意向とここから争奪戦の様相である。また流行りの新興国債券連動商品をドイツ証や三菱証も富裕層対象に売り出す等、最近の傾向はカラーが比較的ハッキリして来た。
前出の野村はグループに拘らず他社の商品も選別して取り入れるとしており、取引手数料徴収せず資産残高に応じて一定報酬を受け取るスタイル。
商品系でも特化したところはこうした動きを見せているがこちらは未だ発展途上、将来的にはこうしたスタイルが待望されるところだがその道程は長いか。
自民圧勝の報道ですっかり影が薄かったが、昨日は香港ディズニーランド(HDL)の開業日であった。
東京も対抗してこの開業に合せて通常よりも早めにハロウィーンを開催、なんでも舞浜のTDLとTDSを合せたくらいの広大な敷地らしいが、風水にすべて従った配置やらこの手のディズニー物には珍しい園内から外景が見える作りは初めてだろう。
さてよくエアラインが引き合いに出されるがサービス面ではどうだろう。?夢?を見させる商売という観点から成功するか否かはこの辺に掛かっていると思われ今後に注目である。
雨の中にもかかわらず投票率が伸びたと言われる今回の衆院選であったが小選挙区制の怖さか周知の通り自民圧勝であった。
株式市場は結果として見れば今迄の高値警戒感を煽った下地作りが功を奏して年初来高値を更新、また本命の郵貯資金200兆円近くがファンド運用される運びとなると思われるが、運用の面子の中には「これは」と思われるところがウヨウヨある。
選挙戦の段階から時折サプライズを織り込ませ、ゆっくりと自由自在に醸造させてゆくコースと考えると金融も改めて操られている世界と認識する。
本日の取締役会で日ユニコムは日産証券を買収する方針を決定したと発表した。余談ながらここは既にセンチュリー証券を傘下に持っているが、同社同様に日産証券も仕手全盛の頃にはその手口が関係者に可也注目されていたものであった。
業界には次の展開を図るべく証券業に進出急の第二ステージ場面ともいえる動きがこれ以外にも水面下で窺えるが、やはり金融路線は人脈がキーとなって来る。
何か内側の構造は時々証券不況時の逆のパターンを見ているかのような気にもなってくる今日この頃である。