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歩み寄りの逆さ合併?

お盆休み真っ只中で薄商いの本日の株式市場で、久し振りに元気印だったのは大証と大阪がマザーの主力物であった。これは先週末に一部報道の通り、統合交渉を進めていた東証と大証の間で東証がTOBをかける形で大証を子会社化する方向で大筋合意、公正取引委員会との事前調整に入る旨が明らかにされたことに因るもの。

この両者、最近まで東証のIPO案などあったものの大証はそれが前提では交渉続行は不可能としていた経緯もあったが、直近まで知られるところでは三案浮上していた。すなわち株式交換案、TOB案、TOB案(上限付き)の三つであったが、株式交換案を除いては大証側がこれまた難色を示していた過去があることからすると大証側がここで歩み寄ったという格好にも見える。

ただ、報道されているものは上限付きTOB案で一致しているものの、その出資比率についてはいまだ不透明感漂う。50%なのか66%なのか、後者なら重要案件決定の際に大きく影響力を持つことになるがこれをも大証側がはたして呑むか、また東証とてこれだけ抑えるとなると時価でもざっと700億円以上、これに当然TOBにはプレミアムが乗ることになるから1,000億円前後にも膨らむ金額が財務を圧迫することになる。

加えて既に上場している大証が存続会社となるならこれは所謂逆さ合併、株主からも見方によっては裏口上場との批判が出ないとも限らずまだまだ予断は許せない状況。世界的な再編気運で国内でも危機感は想像に難くないが、この手の取引所モノは海外でも大型縁談が破談になるケースが続出している昨今、今年に入ってからも思惑が出ては消えまた出るというような繰り返しを続けてきた両者の縁談が現実の物となるかどうか、今後の調整等が焦点になってくるだけに注目したいところ。


9月23日(金・祝)に「コモフェス2011in東京」開催

この度、東工取、東穀取、及び日経ラジオ社との共催により、コモディティに関連・従事されるスペシャリストの皆様、そしてコモディティという共通の目的を持つ個人投資家、メディア関係者などを一堂に会したコモディティ交流会「コモフェス2011 in 東京」を開催する運びとなりました。弊社は運営・企画で携わっております。

▼コモディティ大交流会「コモフェス2011 in 東京」(9/23開催)



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コモディティ関連のスペシャリスト、チャンピオントレーダーなど25名超も集結!
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―注目のコモディティについて 聞いて、話して、知り合える―
コモディティフェティバル(コモフェス)は「コモディティに関するスペシャリスト、トレーダー、一般投資家、そしてマスコミやメディア関係者が一堂に会する業界として初めての大交流イベント」です。
交流会の名称の通り、コモディティに関連する多くのゲストの方々と個人投資家の方々に、「商品先物・コモディティ」という共通の目的を通して、自由かつ 楽しく交流頂ければと思っております。

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▼開催概要
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名 称 :コモディティ大交流会「コモフェス2011 in 東京」
日 時 :9月23日(金・祝)18:00-21:00 (受付開始17:40-)

場 所 :東京・八重洲富士屋ホテル2F「櫻の間」 
     東京都中央区八重洲2-9-1 東京駅八重洲口より徒歩5分

定 員 :限定120名様
会 費 :[事前支払] 一般 4,000円/業界関係メディア 7,000円

申 込 :http://www.cfes.jp/regist.htm からどうぞ

主 催 :東京工業品取引所、東京穀物商品取引所、ラジオNIKKEI
運 営 :キャピタル・エフ(株) コモフェス運営事務局

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▼参加ゲストのご紹介(50音順・7/22時点)
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芥田知至さん (三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査部 主任研究員)
池水雄一さん (スタンダードバンク東京支店長)
伊藤智洋さん (投資情報サービス 代表)
植野大作さん (外為どっとコム総研 代表取締役社長 ・主席研究員)
亀井幸一郎さん(マーケット・ストラテジィ・インスティチュート 代表取締役)
郷右近要さん (岡藤商事 主席ストラテジスト)
小次郎講師さん(THE MASTERS「タートルズ投資塾」講師)
小菅努さん  (大起産業社 調査研究室エキスパートスタッフ)
小針秀夫さん (トーキョー・トレーダーズ・タイムズ 代表)
近藤和才さん (ブルベアジャパンInc CEO/リアルマネーコンテスト優勝者)
近藤雅世さん (コモディティーインテリジェンス 代表取締役)
三空さん   (個人トレーダー)
ジェルベズ久美子さん(外為どっとコム総合研究所 研究員)
塩坂洋一さん (個人トレーダー/第3回リアルマネーコンテスト優勝者)
柴田明夫さん (丸紅経済研究所 代表)
高橋大樹さん (著述家・コンサルタント)
田代岳さん  (ADVANCE 代表取締役)
茅野信行さん (コンチネンタル・ライス 代表取締役)
豊島逸夫さん (ワールドゴールドカウンシル日韓地域代表)
西原宏一さん (CKキャピタル 代表取締役・CEO)
野尻美江子さん(ファイナンシャルリサーチ)
林康史さん  (立正大学経済学部教授・東京穀物商品取引所取締役)
フェアリーさん(個人トレーダー/リアルマネーコンテスト3回優勝者)
深野康彦さん (ファイナンシャルリサーチ代表)
藤澤治さん  (オイル・エコノミスト/FEアソシエイツ代表)
松本英毅さん (よそうかい・グローバル・インベスターズ・インク代表)
山内弘史さん (セキツウ 常務取締役)

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▼当日のタイムライン(予定)
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17:40- 開場・受付開始
18:00- 「コメ先物トークセッション(仮)」茅野信行氏×柴田明夫氏×林康史氏
18:25- 「主催者からのお知らせ・発表」
18:35- 「ゴールドスペシャルトークセッション」豊島逸夫氏×亀井幸一郎氏×池水雄一 氏
19:00- 休憩、交流会への準備・セッティング
19:10- ゲストのご紹介・主催者からのご挨拶
19:30- 「大交流会・フリータイム(ビュッフェ、フリードリンク)」
20:45- プレゼントタイム・クロージング
21:00- 終了

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商品投資・コモディティが好きな方 、興味のある方ならどなたでも
                  個人投資家の皆様のご参加お待ちしております!

前代未聞のフェスティバル、120名様限定ですので申込はお早めに!

           ■□ 詳細・お申込みはこちらから □■
                http://www.cfes.jp/


牛の時代も・・・

さて、今週は和牛オーナー制度の資金調達で有名だったあの「安愚楽牧場」が、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し保全命令を受けるはこびとなった。今月始めには肉牛の放射性物質汚染問題で、政府は栃木県全域を対象に牛の出荷を制限したと発表していたが、ココの本拠地であっただけにこれが止めを刺した格好になったか。

既にこの牛の出荷制限発表の前日にはオーナー等への支払いを停止している旨が報道されていたが、かつて利殖を謡うこの手のモノは幾つもの怪しい業者が乱立した時期があっただけに、残った最後の砦もいざこうなるとまたぞろあちこちアラ探しが始まるだろうか。

ところで、栃木県といえば肉牛出荷では全国5位のシェアを誇っており、レストラン等でもそのブランド名がそこそこ定着し始めた矢先であった。そんなワケで利殖の方はともかくも、かつては那須へ出掛けた際にはココでよく食事したものだが本当にどれも美味しい思い出があるので何とも残念な件ではある。

しかし、この「安愚楽牧場」といえば、リーマン・ショックの傷が癒えず株式市場が低迷していた頃には電車等で、「株の時代は終った・・・牛の時代が始まった」というようなキャッチコピーの広告をよく目にしたものだがあれから3年、原発ショックのあおりで早くも「牛の時代」も終ってしまったか。


指数と企業事情

昨晩の米株式は、終盤に再び突っ込むも異例の超低金利政策を13年半ばまで継続との声明を手掛かりに一転して急騰、それを受けた本日の日経平均も若干はしっかりであったが昨日後場に喰っている分があったのでそこそこの上げにとどまった感。

しかしコアものなど見ているとなんとも弱々しい印象は否めないが、先週入れ替えになった日経平均構成銘柄の新顔もまた然り。アマダにソニーフィナンシャルホールディングス共に揃ってマイナス、やあおぞら銀行はプラスといっても1円高にとどまっていた。

ところでこの入れ替えによって当然ながら除外も出て来るワケだが、みずほFGによる統合・完全子会社化で外れの規定路線であったみずほ証券とみずほ信託は果たしての除外、この手の完全子会社化では先にパナソニックなどがあったが集約された一社にかつての企業群がブラ下がるという構図は今後も増えてくるのは想像に難くはない。

まだ現実のものとなっていないながらも新日本製鉄と住友金属工業も経営統合の予定があり、直近では一部フライング記事?ともいわれている日立と三菱重工の縁談話もあった。しかしこんな調子で次々にメガ企業が誕生するとなると、日経平均などその指数の性質も従来とは変わったものになってくるかもしれない。


約70年ぶりといえば

昨日のコメ先物取引の復活は実に72年ぶりの復活であったが、周知の通り先週末にはほぼ同じく70年ぶりに米格付け会社S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が米国債の長期信用格付けを、現在最高水準の「トリプルA」から「ダブルAプラス」に1段階引下げている。

既に欧米経済を懸念して新聞の見出しには大きく「株安 世界で連鎖」とのタイトルが踊る最中のタイミングで実際に格下げしてきたワケだが、米株式など先週からたった3日で1,000ドルを超える暴落など見るに、出ると解っているオバケがいざ出てここまでなお市場が崩壊するものかと改めて驚きを覚える。

しかしここ最近の金融パニックは資金の逃避先も時として不在になるから一層不透明感が漂う。コモディティとて経済減速懸念でエネルギーから穀物まで全面安、ロイター・ジェフリーズCRB指数は先週6月下旬に付けた直近の安値を下回り、約半年ぶりの低水準。まあゴールドなどその性格から乱高下の中にも買われ易いが定番の逃げ先も定まらないのも不気味ではある。

こんな受け皿不在を狙っての叩きには「プロシェアウルトラショートETF」の横行も噂されていたが、ヘッジファンドの45日ルールやら絡めて来週の15日前後まで不安は尽きないとの声も。VIXなど次?のオバケ登場を示唆しているようにも見えるが、何も起こらないのを祈りたいところ。


コメ先物復活

周知の通り本日は「コメ」先物が実に72年ぶりにはれて復活となった。注目の寄付は買い気配からいきなりのCB発動、過度な投機性排除の目的もあってCBも当初予定を頑なに固持し初日は値が付かない状況に終った。もともと汚染米の懸念が底流にあったものの、超大物に対するご祝儀なのかどうなのかこの基準値にしてこの気配はけっこう高めに買いが集まったなとの印象。

基準値といえばかつて上場時に出し値そのものが異常に安かった石油製品などフト思い出したがこれもそのパターンなのかどうなのか、先物が買えぬなら「ヤマタネ」や「木徳神糧」の株でも買うかということでこれらは寄付から値が急伸していたが、こんな株式で例えればこの間書いた初値形成に二日かかったIPOモノの「モルフォ」のような展開になるのだろうか?

それは兎も角も、TOCOMの「金」に対して東穀取の「コメ」という位置づけなのだろうか、主務省の取り組み方もこれまでと違いが感じられる分やはり其れなりの主力に育ってゆく素地はあるのだろうか?メディアにしても最近では昨年のTOCOM指数上場の時など報じるところはそれこそ寂しいくらい僅かであったが、今回は何処も商品先物関連では近年に無いくらいの取り上げようである。

マネーゲーム呼ばわりで先物を敵視してきたJA全中の反対も虚しく今回の上場となったが、卸会社の何割かは先物へ参加したい意向を示している。その収益構造からコメが要の一つだったJA全中の猛反対も解らぬではないが、もっと広い意味で農業改革を視野に入れるならこの手の市場は不可欠、市場管理もまたそういった意味で大きく問われよう。


コメ先物:取扱&キャンペーン・イベント・ニュース

東京穀物商品取引所・関西商品取引所が2011年8月8日に上場する米穀現物先物取引「コメ先物」。ネット取引各社の取扱い状況と、コメ先物に関連する各社キャンペーン情報からセミナー情報までをピックアップ!

▼コメ先物:8/8上場、取引所・各社お知らせまとめ(8/7時点)



▼商品先物ネット取引比較:「各社取扱銘柄一覧」

◎コメ先物:ネット取引取扱い企業一覧
エイチ・エス・F、エース交易、岡地、岡藤商事、カネツ商事、ドットコモディティ、日産センチュリー証券、フジフューチャーズ、北辰物産、岡安商事

◎取扱い未定企業一覧
コムテックス(不明)、ひまわり証券、フジトミ(システム刷新と重なったため延期)

▼コメ先物関連キャンペーン&プレゼント情報


会社名期間キャンペーン名称概要
北辰物産8/8-9/16コメ上場記念キャンペーン取引枚数に応じおこめ券プレゼント
エース交易8/8-8/31コメ取引スタートキャンペーン5枚注文成立で白米3kg
岡藤商事8/8-8/31コメ上場記念キャンペーン(PDF)5枚以上の取引で抽選特典有
エイチ・エス・F8/1-8/31コメ先物口座開設キャンペーン50枚以上売買でご飯のお供セット
岡地8/8-9/30手数料無料キャンペーン1ヶ月手数料無料
日産センチュリー証8/8-8/19おっ!コメキャンペーン期間中コメ取引手数料無料

▼コメ先物関連セミナー・イベント情報


主催日程タイトル講演者等
WITV08/08Factastic Rice茅野信行氏、大越正章氏ほか
ドットコモディティ08/27コメ市場・水資源セミナー茅野信行氏、柴田明夫氏
東工取・東穀取・ラジオ日経09/23コモフェス2011 in 東京茅野信行氏、柴田明夫氏ほかゲスト多数
セントラル商事10/01四季彩セミナー“秋”岡野芳宏氏

▼コメ先物上場関連ニュース一覧(FUTURES PRESS)


媒体タイトル備考
東洋経済投資家には魅力的か? コメ先物市場の前途-
日経コメ先物72年ぶり復活 直後に中断、東穀取は値付かず-
日本海新聞72年ぶり、コメ先物復活 東京で買い殺到、値付かず-
毎日放送大阪 72年ぶりにコメの先物取引が復活映像あり
FNNニュースコメ先物取引72年ぶり復活 東京では価格がつかないなど波乱のスタートに映像あり
TBSニュースコメの先物取引、72年ぶり復活映像あり
日テレNEWS24米の先物取引復活映像あり
農協組合新聞関西で1俵1万8910円、東京は取り引き成立せず コメの先物取引スタート-
農協組合新聞コメの先物市場に投機マネーが殺到した-
時事通信コメ先物がスタート=72年ぶり復活写真あり
時事通信コメ先物取引、72年ぶり復活写真あり
毎日新聞コメ先物取引:初値付かず…東京市場、72年ぶり再開直後-
テレビ朝日コメの先物取引が復活 72年ぶりの初取引は?映像あり
財経新聞コメ先物取引が72年ぶりに復活 東穀取と関西商取で-
毎日新聞コメ先物取引:72年ぶり復活写真あり
NHKコメ先物取引 72年ぶり再開-
日テレNEWS24コメ先物、72年ぶり再開 初日は値付かず映像あり
読売新聞コメ先物、初日から中断…原発影響?買い殺到写真あり
朝日新聞コメ先物、初日は値つかず 東穀取、今年産米の不足懸念写真あり
朝日新聞コメ先物、72年ぶり復活 1万9210円まで値上がり写真あり
産経BIZ波乱含み 72年ぶりコメ先物、日本で復活写真あり
47NEWSコメ先物、東京で初値付かず 値上がりの思惑写真あり
産経関西コメ先物"大商い"72年ぶり復活 値幅制限超え写真あり
NHKコメ先物取引初日 値段つかず-
時事通信コメ先物、波乱のスタート=原発事故受け、買い殺到写真あり
中日新聞コメ先物、72年ぶり復活 東京初値付かず-
AFPBBNEWS72年ぶりコメ先物、原発影響で買い殺到 東京市場は値付かず写真あり
MSN産経復活コメ先物波乱の幕開け・東穀取買い殺到で初値付かず写真あり
MSN産経先物の裾野 主食で広げる 適正な価格指標形成に期待図あり
毎日新聞コメ先物:価格安定に時間も 需給逼迫の思惑先行写真あり
読売新聞メ先物復活 農家の経営感覚高める一歩に(8月9日付・読売社説)-
河北新報コメ先物取引開始 望むのは安定した価格 東北の関係者-
毎日新聞東京市場の初値付かず 価格安定に時間も 需給逼迫の思惑先行-
東京新聞72年ぶりコメ先物復活 買い殺到、波乱の初日図あり
読売新聞コメ先物、準備不足露呈写真あり

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コメ先物:8/8上場、各社お知らせまとめ(8/7時点)

東京穀物商品取引所が2011年8月8日に上場する米穀現物先物取引「コメ先物」。取扱各社のお知らせ、説明ぺージなどを纏めておきます。



取引会社名掲載日内容・説明ページなど
東京穀物商品取引所-コメ先物市場〜各種資料まとめ
東京穀物商品取引所-コメ先物取引 取引要綱取引開始日及び限月について(PDF)
関西商品取引所-コメ先物市場〜各種資料まとめ
関西商品取引所07/19コメ先物取引開始日等のお知らせ(PDF)
岡地07/19【東穀取】コメの上場について
ドットコモディティ07/20コメ先物取引の試験上場について
フジフューチャーズ07/20「東京コメ」を取扱銘柄に追加
北辰物産07/20コメ先物取引の開始日及び限月について
エイチ・エス・フューチャーズ07/22新規上場商品「米穀(コメ先物取引)」取扱いのお知らせ(PDF)
エース交易07/262011年8月8日(月) コメ先物取引開始のお知らせ
北辰物産07/27コメ先物取引の取扱について
ドットコモディティ07/27コメ先物新規上場 応援サイトオープン
岡安商事07/29米穀の試験上場について(PDF) 、取扱いは“対面取引のみ”
フジトミ07/30当初の取扱いは見合わせ(新システム以降と重なったため)
ドットコモディティ08/01コメ情報の配信スタートのお知らせ
日産センチュリー証券08/01特集ページ「コメ先物取引の基礎知識」を掲載

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半官半民

さて、ちょうど一週間前には金融庁・経済産業省・農林水産省の副大臣と政務官らが、証券やコモディティなどの金融・商品取引に関する監督・規制を一元化する所謂「総合取引所」構想に絡んだ関係業者からのヒアリングが4ヶ月ぶりに再開されている。

この3省庁は本来であれば6月末までに結論を出す方針であったが、大震災によって協議が中断していた経緯がある。初日は取引員らが対象であったがこの商品界といえば直近で東穀取がコメ先物の上場を控える最中、東工取への農産物市場移管を白紙撤回すると正式発表するサプライズがあった。

このもともとの話は新規上場のコメを含めての移管ということであり、来年の移管を念頭に作業を進めていた東工取は「非常に遺憾で、普通の民間会社同士では考えられない」と会見の席上で不快感を露にしていたが、操り人形の如く方針を発表する東穀取社長を見るに大方察しの通り農林水産省の意向が強く影響しているのだろう。

その思惑については水面下でいろいろなシナリオが喧伝されているが、結局のところ東穀取というのは一応のところ株式会社を標榜してはいるもののいわば半官半民、東工取側の言葉を借りれば「普通の民間会社」とは似て異なるというものだ。日本の将来が懸かる構想で足並みを揃えなくてはならない時期に既得権云々と醜いが、こんなもので総合取引所構想の足を引っ張らないように祈るばかりである。


今年のせともの市

さて、本日で終了となるが今週は週明けから近所の人形町では恒例の「せともの市」が開催されていた。最終日とあって通りの途中に設けられた陶栄神社では店主が厳かに集まっている光景も目にしたが、値札も最終日で更に下がり品定めの人出もソコソコの賑わいであった。

この「せともの市」、個人的には灯台下暗しでなかなかマトモに覘いたことはないが、蚊取り線香の懐かしい香りが漂う中を少し観てみると、中にはマンツーマンで指導してくれる「ロクロ教室」なる物もあり焼き上げた作品は後日宅配してくれるという体験型などなかなか面白いものもある。

他、定番モノはともかくもサンドブラスト系の小奇麗なガラスコレクションがあったり、明治から昭和初期のアンティークな薬小瓶なども無造作に置いてあったりで、この辺に関してはさながら欧州のこの手の市を彷彿させつい食指も動きそうになるものである。

そういえば余談だがちょうどこの「せともの市」が開催される時期には、近所の東穀取も「日本橋ミツバチ・サロン見学会」など開催していたものだが、今やミツバチは近所のアネックス棟へヒッソリと引っ越し、東穀取の屋上は連日建機が瓦礫の中を慌しく動き回っている。


本人のみ知る真意

さて、昨日はFX(外国為替証拠金取引)の規制強化について触れたが、規制強化といえばヘッジファンド界もまた然りで、先週には複数のメディアが米著名投資家のジョージ・ソロス氏が同氏率いるソロス・ファンド・マネジメントの顧客の預かり資産を今年末までに全て返還することを決めたと報道している。

最近のジョージ・ソロス氏関係の報道では5月だったか金関係のコモディティ物を相当数処分したとの報道が記憶にあるが思えば整理過程の一環だったのもかもしれない。ただ、キャッシュ比率75%、そのディスクロされてきた運用規模からいって今回の返還総額は10億ドルというから外部資金など既にけっこう整理が進んでいたとも考えられるか。

同氏が閉める背景にはSECへのルール変更で顧客登録や取引実態報告等などの規制強化に伴う当局への詳細な情報開示などを回避するのが狙いとされているが、同氏ほど話題にされていなかったものの今年3月にはRJRナビスコに敵対的買収を仕掛けた米著名投資家カール・アイカーン氏も顧客資産を返還すると公表している。まあある意味ニュアンス的には自由にやりたい上場企業のMBOと似ているだろうか。

斯様に現況世界の金融当局は規制強化の動きに入っており、米国などリーマンショックの反省やらトラウマやらでその最たるものだろうか。ただ実体経済始めとしてリクイディティーが其れなりに確保されなければ縮小の弊害も出て来る懸念が燻ぶり、この辺が規制リスクなるものになって来るだろうか?