293ページ目

盛者必衰

一応、連休前から半々の可能性でこうした事態になるとは囁かれていたものの、この連休中に六本木ヒルズからも衝撃が走ったのがもうご存知の通り「流血の日曜日」と称された米リーマンブラザーズの破綻劇であった。

これは何処でもそうだが先のベアー・スターンズと時同様に株価は早々に紙屑相場、全米5位、そして4位、さらには3位といとも簡単?に名門が次々と消えてゆくが、この手は元々がレバレッジ経営なだけに日本法人も蓋を開けてみたら一昔前の衝撃だった協栄生命の4兆円超の負債に次ぐ3兆4千億円と戦後2番目の大型破綻となっていた。

思えばこのリーマンも比較的新しいところではライブドアへの悪評高きMSCB投資や古くはあの「CLUB Vanilla」が入っていたTSK・CCCターミナルに絡んだ話でも名前が見え隠れした時期もある等、けっこうディープな部分?で辣腕ぶりを発揮したものだがそれにしても上記の協栄生命ではないがまだAIGという爆弾もあるだけに予断を許さない状況であるし、ここの枝葉へ彼方此方資金投下してしまった金融機関の影響等々これからも表面化する不安材料が目白押しである。

盛者必衰とはよく言ったものだが此処最近見ているとこれは別段企業に限った事ではなく、国家レベルでもまさにこうした事が言えるのではないだろうか。


10/20をもってネット取引サービスを終了へ

東京コムウェルは平成20年10月27日をもって、日本ユニコムを取次先とした取次取引員へ移行。それに伴い、同社のネット取引(ホームトレード)サービスは10月20日をもってサービス終了へ。

▼取次取引員への業態変更のお知らせ(PDF)

尚、サービス終了日以外の詳細情報は現時点で掲載なし。


続きを読む

場当たり政策

さて今週は、総取組が約23年ぶりの低水準に喘ぐ東穀取が8日に運営委員会で一般大豆の取引単位を現行の五分の一にすると発表、またトウモロコシについてもミニを新規上場する準備を進めているが、これより先に報道されていた東工取の白金先物のミニ取引も9日には11月上旬に開始する方針を決めている。

地方取引所もミニ導入の動きと何処も彼処もだが、225じゃあるまいしだいたい出来高や取組をこうした見掛け倒しで錯覚させるのはどうかと思うし、その理由が出来高回復を図ると何処も判を押したように公言しているその意図が解らない。

プロ化推進の下に一般の喚起もとの意図もあったミニ金であるが期近のリクイディティ誘致も果たして不発に終り早くも六限月制に移行、考えてもみて欲しいが石油製品に元売りが入ってきたのは市場設計変更でロットが業界標準へ大きくなった事が大きい、そこへまた何処も個人喚起推進とどうも場当たり的な感じがしてならない。

取引所同士もはたしてお上?の都合もあって歩調を合わせていけるのかどうかも疑わしいがぶら下がっているところはもっと深刻、もっともこの辺は本日振興協会が合併要請とか出ていたがまた後述しよう。


温床

今週見掛けたgooリサーチが調査した「普段からお金をかけている食材ランキング」で堂々の第一位になったのは「米」、以下「油」、「醤油」と続くのだが相次ぐ値上げの中でも主食はやはり強しといったところか。

ところでこの主食にまで食の偽装が及んだのが世間を騒がせている三笠フーズ事件、こういったニュースが出る度に改めて多少金は掛っても出元の見えるマトモな食材を調達してきて良かったと思うと同時に、7月には丑の日に掛けてウナギ偽装を採り上げた際に「自覚云々よりやはりカネの下に営利優先、行政というか国にこうした連鎖している退廃を止める力があるかどうか問われる時だろう。」としたが、こんな会社は論外としてもまさに農水省の無責任さも否めないところだろう。

カビ毒や残留農薬で汚染された接着剤の材料を口に入れるものに転用されたら堪らないが、そもそも昨年告発文書が届いていながら不問に付したり、立ち入り調査でも事前通告なら5年間で約100回近くも調査実施しても見抜けないのが当然なのは誰でもわかるだろう。

イメージの域とボヤけた言い方になってしまうが、どうもこれに限らず農水系というのは取引所含めた諸々までいろいろな温床になっている感も、企業も貧すれば鈍するというがまだまだ出るか。


格差是正?

米政府による住宅公社救済策発表から為替も教科書通り最初の反応一巡という事で、早くも実態経済がテーマに浮上し再び円キャリー解消やら外貨準備やらの絡みでメジャー物のボラテリティーが急上昇となっている。

腕に自信のある向きにとってはさぞ多忙極める局面だろうが、ところで外為証拠金取引といえば既報の通り東京金融取引所は取引通貨組合せを現在の7種類から25種類に増やす事を決めている。

さてちょうど2年くらい前に当欄では、税制面の整備を引き合いにしてもし現行のままであるなら取引所取引においても商品設計等が再考の余地があるのでは、とコメントした記憶があるが果たして変え易い?方から変えて来たという感じである。

預託額が1,000億円を突破、開設口座も前年同期比2.3倍に急増してきている折、今回の措置でほぼ店頭と差が無くなるとの記事も目にしたが、変な話これで脱税組みも少しは減少するのであろうか?

まあしかしこうした脱税と言えどもある意味成功者?の表面化は何度も指摘しているように途轍もない広告効果を発揮し、その枝葉で目障りな低俗勧誘レポートの増殖を齎したのは明白、これでそろそろ拡大期第一幕は終了してゆくのかまだ今後の動向を注意深く見守ってゆきたい。


夜に見る世相と経済

週末にかけてのニュース等々で業界も暗い話題には事欠かないがこの辺は他でも複数取り上げているので、敢えて柔い話題でもという事でさて同じ週末でも有明界隈で一寸した話題になったのが、エイベックスが創立20周年を記念して企画したあの「ジュリアナ東京」を一晩だけ復活させるイベントであった。

しかしこの手のイベントはまさに同窓会、思えばあれからもう14年も経ってしまったのかなと改めて思うと凄いが、この「The Legend of JULIANAS TOKYO」と称したイベントに絡んではバブル回帰とかバブルの日本を象徴などといった評を多く目にしたものの、その一本手前のまさに今回の会場になった旧「MZA有明」や「ゴールド」あたりが広義でギリギリこのバブル期の範疇になろうかというのが個人的な意見で、札の辻あたりで不釣合いな人種が闊歩していたJULIANA時代は既に一般でバブルと言われたものははや終演を迎えていたのが事実と思う。

まあその辺は兎も角、年内には他に「Twin Star」や「Velfarre」も一夜復活のイベントをやる予定らしいがこの辺になってくるともうウォーターフロントの次の時代、この間経済も激動したが企業も株価もこうしたナイトシーンにリンクする事多々あり遊びの中によく経済が見えたものだ。


9月末で新規建てを停止し、ネット取引サービス終了へ

ユナイテッドワールド証券は、2008年9月30日(火)をもちまして、新規の建玉のご注文の受け付けを終了へ。世界的には今後も新興国経済の伸張とともに、取引の拡大が見込まれるコモディティ市場ではあるものの、日本国内の取引市場においては取引が低迷しており、今後の事業の継続が難しいと判断。

▼ユナイテッド コモディティーの新規建て停止と今後のサービスについて


続きを読む

2180

さて、自分探しで世界各地を旅しているあの中田英寿氏に絡む以前からの報道や、はたまたかつてイロイロな話題を振りまいたホワイトバンドの絡みでサニーサイドアップという社名はすっかり浸透していると思うが、いよいよ明日この会社がヘラクレスに上場する。

そもそも企業PR代行を主力としてのスタートであったが中田氏との出会いでマネジメント業務が急成長、それに伴って所属する面々も今もっとも旬な水泳の北島選手始め数十名の各界で活躍する著名人がズラリと名を連ねている。

ところで今回は既存株主に対してのロックアップは無し、加えて上場直後から行使可能な予約権の残高がけっこう控えているが、当の中田氏もパートナー的な大株主で他の所属選手の一部も新株予約権の割り当てを受けている為この辺も巷では話題にされている模様だ。

新興市場は何処も崩壊寸前でヘラクレス指数も安値更新する中、公募が小粒な上に話題性も手伝ってさて関係者の思惑通りに野中の一本杉になるか否か、先ずは明日の初値に注目してみよう。


20thアニバーサリー

本日の日経平均は後場から先物への大口売りが嵩んだ事から上げ幅を削った模様だが、先物といえばさて本日で日経225先物が大阪証券取引所に上場して20週年を迎える。

これに絡んで昨日大阪でシンポジウムが開催され、CMEの名誉会長も日経平均先物が世界的に取引が拡大している事を評価した旨が日経紙に出ていたが、同名誉会長は同時にCMEグループとも包括的な相互協力協定を締結する事も記者会見で明らかにしている。

この日経平均先物を巡ってはそれこそほんとうに色々な逸話が生まれたが、実際大証におけるデリバティブは御家芸、今年の合計取引高も昨年より3ヶ月早く1億枚を突破する快進撃である。

これらから3月通期決算で業績は過去最高を更新、また昨日も説明会を行っていたが来年から既報の通りFX市場を国内証取としては初めて開設すると意欲的だが、8/25記のように個別株では税制面もまたややこしくなる雲行きの中益々デリバティブへの伸び代は大きくなるとの予測もあり今後も目が離せない展開か。


適任不在

いやはや号外を手にした時まさかあの安倍首相の突然の辞任劇から一周年に、またも現首相が同じ事をしでかすとは噂が出ていたにしても驚きであったが一夜明けて何処もこの報道で騒がしい。

しかしやり掛けでヤメタは同じでも内閣改造を行った直後にヤメますわとは何とも理解に苦しむしそもそもこれに投じた税金はまたも無駄ガネ、こういった向きを要職に据えるリスクはこうした時に改めて思い知らされる。

前任とは違うと強調するも一般人からは外からに因るものつまり何れも人のセイにしている点で同じに見えるが、国会の空白とか?外?から奇異に見られる云々は当人の頭にあるや否や、それ以前に前回もそうだったが農水族のインチキ経費やら何やらもこれでまた渡りに船でウヤムヤにされてしまうか。

一方株式市場は能天気にも昨年同様に次期首相候補の関連銘柄が幾つもストップ高まで買われる始末であったが、はしゃぐのも株式市場だけにしてもらいたいものだ。