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ブランド力

さて本日はあおぞら銀行の大株主である東京海上日動火災保険が、保有する同行株式を売却し資本関係を見直す方針である事が明らかになった旨を大手紙で見たが、東京海上といえば先にミレアホールディングスが社名を東京海上ホールディングスに変更する事を発表している。

設立来なかなか知名度が高まらなかった為に国内外で認知度が高い東京海上を冠に持って来る運びになったそうだが、ゴタゴタ混迷の続く日本も外国でそのブランド地位を地味に築いている企業は本当に多い。

電気・家電の部類に関してはこれはもう解るが東欧に出掛けた折、一寸醤油が恋しくなりスーパーで「ソイソース」と言うと「どの味の?」と聞かれた事が多いが、結局「キッコーマン」の一言で殆ど通じてしまうという事もあった。

他にもヤクルトやカルピス等も然り、ブランドという意味を様々な側面から考えさせられる。


急成長の影

本日の日経朝刊一面には写真付きで、昨日行われたパリの聖火リレーが妨害行為により打ち切られた旨が載っていた。

しかしまあトーチを消火器で消してしまうという暴挙をやってのけるのも凄いが、このパリに限らず直近のロンドンもそうだし、もともとのオリンピア遺跡で行われた採火式から妨害行為は頻繁に行われているという今回は何とも不穏な幕開けである。

一連の行為に対して中国側は抗議と非難を表明しているものの、依然としてパリの件一つとっても「無事に終った」との声明発表、塗り潰された新聞や繋がらないサイトやユーチューブまでこの有り様はどうだろう?

このネット時代の中で旧態依然とした報道封殺がどの程度の意味があるのか甚だ疑問だが、何時になったら自由と規制の矛盾が存在する社会の構造上の問題が解決されるのだろうか。


統合効果

昨年夏に両社が資本提携に向けた交渉に入る事が報じられてから年も明け、新年度から三越伊勢丹ホールディングスが発足している。

初日に日本橋本店の前を通り掛ったところ様々な演出でお祭りムード満載であったが、この誕生祭も先に統合があった大手とは趣向の違いが出ていて各々のカラーを感じた。

一方株式の方であるが初日は基準値に対して堅調スタートを切ったものの、G・Sが投資判断を売りとした事からあとは3日続落模様、屋台骨の売上低迷に加えてシステムコストの増大や三越業績のリスクを挙げているが、さてこの統合で実際にどうテイストが変ってゆくのかが他とも併せて関心事か。


要らないもの

さてFUTURES PRESSでも既報の通り、年度末駆け込みで取引員二社に対して受託業務停止や業務改善命令の処分が主務省より下され、これで07年度の行政処分は15社に上った。

先の商品先物取引協会の臨時総会にて会長が会員各社に対しトラブル解消に向けた取組の強化を求めたばかりであったが、同協会では上旬に特別始動プログラムを発表、トラブルが一定以上になった外務員に対して指導・警告等としているが客観的に見ればまだまだ緩いというのが正直な感想だ。

何時だったか時事通信のインタビューで経産省OBが商品取引員は金融庁の監督下に置くべきとした意見を見掛けたが、もしそうなったら現状の指導プログラムのままで済むかどうかは明白で、上級外務員制度を謳うのもいいがその前に先ず力を入れるべき事があるだろう。


未練?

先週末であったか、日経紙にニッケルが世界的に供給過剰が続く可能性が出てきた旨の記事があったが、ニッケルといえば周知の通り国内では中部大阪商品取引所が同商品を上場している。

そういえばこのニッケル、今年の秋には試験上場期限を迎えるが中部大阪商品取引所としては、本上場へ移行するのは難しいとしながらも廃止にはせず試験上場期間を延長する方針を表明している。

一応参考程度に本日の商いを見てみたが一節の商いは6限月で6枚、当然1限月の商いは全5節で5枚と同じく秋口に試験上場期限を迎える鉄スクラップと共にM・Mで生かされている相場で、以前キャンペーンだか何だかで同商品を勧められた委託者はもう近寄らないだろう。

ところで同取引所、横並びかどうか解らないが今年度に株式会社化を検討しているものの、台所事情は2期連続の赤字で年々キツくなってきている模様、各々舵取りに考え方はあろうが年末に一悶着あった同じ中部の新興市場セントレックスがふと浮かんでしまった。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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