ETF彼是
さて、先週末の日経紙総合面には「金ETF資金流入続く」と題し世界の金ETFが価値の裏付けとして保有する金現物の残高が1〜5月に計623トン増加し金額にして337億ドルの資金が流入、5か月間の流入量がこれまで最高だったリーマンショック後の2009年の年間量を上回るなど資金流入が止まらない旨の記事があった。
その量は先月末で過去最高の3,510トンとなりこれは世界の金鉱山の年間生産量に匹敵する規模というからその勢いも推して知るべしだが、ETFといえばもう一つ国内では日経平均のダブルインバース型ETFの投資口数がこの2カ月強で2.6倍に膨らむなど個人の逆張り投資姿勢に乗り人気を博している旨も同紙市場点描に出ていた。
逆張りの個人が群がったモノといえば直近では先の原油暴落時のETFがあるが、野村のインデックスなどその値段も当時の二桁から三桁に回復しはや5割高と刈り取るに十分な水準となっている。オプションのコールも然り、貸借倍率云々で逡巡するより先ず乗る勢いが奏功しているのが今の相場だが、冒頭の通り再びリスク資産と安全資産が並走する同時高も何所まで続くのか併せて見ておきたい。