東京2020オリンピック

さて、昨日の続きで賛否両論あった東京五輪もメダルラッシュで終りどの競技も何れ劣らぬ感動を堪能したが、やはり個人的には自身が青春時に代打ち込んでいた体操競技など観戦するにとりわけ格別な思いが湧いた。初出場の五輪で37年ぶりに個人2冠に輝いた橋本選手にスポットが当てられていたが、第一人者からの主役交代を一際強く印象付ける場であった。

そのバトンを渡した絶対王者の内村選手だが、個人総合から鉄棒一本に絞って臨んだもののまさかの予選敗退に終わる。「ブレットシュナイダー」から「カッシーナ」そして「コールマン」と高難度を順調に繋ぐも、オリンピック選手にとってはどうということもないフィニッシュ前のシュタルダーから繋ぐ1回半捻りでまさかの落下となった衝撃映像は改めてオリンピックに魔物が潜むというのを再認識させられた。

もう一つ今大会が感慨深かったのは今大会を最後と公言していたレジェンドクラスの存在か。女子からは何といって体操界で史上最多8度目の出場を果たしたウズベキスタンのオクサナ・チュソビチナ選手で、46歳でなお自身の名が付いた大技「チュソビチナ」を今大会でも跳ぶなどその身体能力は本当に信じられない。去りゆくレジェンドにその体操界への貢献を称えた場内アナウンスが印象的であった。

そして男子からは今大会で6回目の出場を果たしたレジェンド、ルーマニアのマリアン・ドラグレスク選手で、彼もまた今大会40歳で自身の名が付いた跳馬の大技「ドラグレスク」を跳ぶなど最後まで驚異的な身体能力を見せつけた。ところで私事だが先月所用で成田空港に行った際に何とこのドラグレスク氏に遭遇し話す機会を得た。帰国前の僅かな時間であったがそれはもう夢のようなひと時で、スマホに残されたレジェンドとの記念写真は私にとって今夏の忘れられない思い出となった。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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