武器としての石油

週末からサウジアラビアのリヤドで開催されていた注目のOPEC首脳会議だが、米国始めとした消費国が求めていた追加増産という部分については言及せず、結局来月にUAEのアブダビで開催する総会に持ち越される事となった。

ところで石油トレーダーの一部はドル安の悪影響に関してコミュニケに盛り込まれるか否か注目していた向きもあったようだが、手違いなのかワザとなのか会議直前の非公式協議が約30分にわたって記者室のモニターテレビに映し出されてしまい、原油200ドル説発言のベネズエラ始めとしたタカ派の主張と盟主サウジアラビアの拒否と内部での複雑な対立が明らかにされた格好だ。

この辺は前々から通貨バスケット建てへの変更構想等がいわれていたが、原油収入の目減りが懸念される中で新米派と反米派各々の事情を内包しその舵取りは難題がまだまだ山積みである。


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