発足10年
さて今月で金融監督庁、今でいう金融庁が1998年に発足してから10年が経過した。長官曰く従来は競争が制限された枠組みの下で金融システムの安定化を謀る旧大蔵省主導型の要素があったが、現行では競争を促進的なものにした枠組みの下金融機関の自助努力を促し規律付けは市場が行うと以前時事の記事にあった。
同時に外から見た意見で在日米国商工会議所(ACCJ)会長は、戦後から続く護送船団原則を自己責任のシステムに切り替えた事には一定の評価をしていたが、世界第二の経済大国でありながら金融部門では九位に止まっており市場強化策実行の必要性を説いている。
確かにこの10年どうみても官民癒着と取れた強固なまでの金融機関破綻阻止策が崩壊し、従来では考えられなかったところが次々と市場から消えてゆく様で転換を感じたものであったが、今や金融の側面が急速にクローズアップされている商品業界もこれに準じた動きになって来ている事は時代の流れから自然なところだろうか。