ポテチ上場
昨日の日経紙夕刊一面には菓子大手のカルビーが3月にも東京証券取引所に上場する見通しとなった件が載っていた。ご存知、「ポテトチップス」を始めとして「かっぱえびせん」など知名度抜群のスナック菓子を擁し、その国内菓子シェアでは4割を握る老舗企業である。
知名度抜群の老舗内需型企業の上場といえば、最近では大きいところで生保の「第一生命保険」、化粧品の「ポーラ・オルビス・HD」、年末の医薬・食品の「大塚HD」等があったが、こうした資金調達をテコに海外などに成長機会を求める動きが続々と出てきている。
上記の生保の株式会社化など、内需縮小で収益の成長が楽観視出来ないことからの戦略転換とも取れるが、創業家の舵取りが続いた同社も内需低迷からの成長踊り場から近年では社外取締役を招聘し海外軸足を睨んで事業拡大に意欲をみせるということか。そうそう同族経営といえば数年前の「出光興産」もこの手の典型企業であった。
近年株式市場でもMBOが増加する反面、こうした有名老舗非上場企業群が続々と上場してくるなどの現象は外部からはどう映るか。背景にある要因はさまざまだが、世相を反映している一例である。