今年の中間期末
本日は9月中間期末の権利付き最終売買日、本来であれば今の時期期末意識で多少なりともドレッシングなどが入るのが通常であるが、週明けの昨日は約2年半ぶりの安値更新と今年の場合一寸事情が違う模様だ。先に野村HDと大和証券Gの株価逆転を書いたが、特にこの金融系が低調で主力が軒並み年初来安値更新となっていた。
金融の中でも証券系は市況悪化、また損保系などは近年自然災害が相次いでいることで証券並みの下げを強いられているが、全体の影響を総合して被るのは生保系だろうか。今のところ国内9社が保有する国内株式の含みの分岐点は約8,500円といわれているが、大手で唯一上場している第一生命などここ数日では2月の年初来高値から半値以下にまで崩落している。
一昔前までは主力の金融系など崩落商状を黙って拾って放置しておけば殆どは報われたものだが、昨今は銀行などを取り巻く環境も変わって逆に金融株は戻りをショートしておくだけでそこそこ効率が上がるいいヘッジ銘柄へと構図が変わっている。取り敢えず今日は高値引けし目先は配当落ち後をどう埋めてくるかも気になるが、金融系保有の国内株式含み分岐点以下が今迄通り中長期で報われる水準というのは今回も有効なのか注目しておきたい。