期待先行あれこれ
実質下期相場入りとなった本日の日経平均は、配当権利落ち分を埋めてしっかりという指摘も一部あったが総じて気迷いといった感じ。ただ個別ではなかなか明暗が分かれ目に付くものもあったが、中でも昨日鳴り物入りで新規上場したSNS向けソーシャルゲーム開発のKLabの一転してのストップ安が一際目立った。
SNS向けソーシャルゲームといえばネットベンチャー業界同様に市場でも今が最も旬なだけに、昨日の初値も公募価格の実に2.3倍と大化けしたものだが回転も早い。ところで、IPOモノ以外でこんな急伸から一転急落というパターンでまた本日目立っていたのはJT。完全民営化を巡る思惑で急伸し年初来高値更新となるも、事業法改正に関する懸念から一転急落とこの株にしては珍しい動きとなった。それともう一つ直近ではやはりKDDIだろうか?
ご存知先週木曜にはあの「iPhone5」発売報道で寄付こそ急騰し年初来高値更新したもののあと急落、本日まで僅か4日で今月の上昇をきれいに帳消しにしている。しかしソフトバンクの独占体系を脅かしたのも束の間、早くもその料金体系やらネットワーククオリティーを巡ってのネガティブ観測台頭という感じだが、牙城が崩されそうな当のソフトバンクも暴落、初日だけで時価総額が3,500億円以上も吹き飛び久し振りに両者時価総額の逆転現象が見られた。時価総額逆転については何度も触れてきたが、今後も業界の力関係の変化はまだまだありそうだ。