カネで魂?

さて、大手不動産各社が決算たけなわで本日は引け後に三菱地所の決算があった。16年3月期の連結経常利益は前期比8.8%増の1448億円と従来予想の1300億円を上回り減益予想から一転して増益着地、17年3月期も前期比3.6%増の1500億円に伸びる見通しとなっていた。

ところで三菱地所といえば先月の日経紙「私の履歴書」は同社名誉顧問だったが、終盤では買収した米ロックフェラーについても触れていた。バブルの当時は東京23区の地価合計額がアメリカ全土の地価合計額と並ぶ狂乱ぶりで、同社の買収もジャパンンマネーが米国の魂を買ったと物議を醸し出したものだ。

そういえば昨年の夏頃だったか「ニッポンの過去問」なるTV番組でバブル時代の様々な出来事をランダムに紹介していたのを思い出したが、その中でこの地所の買収劇も出てきた。他にもソニーがコロンビア映画を約6,000億円で買収した件や、安田火災がゴッホの「ひまわり」を約58億円で購入した話も出てきたがバブルが過去のものとなった今、当時の裏側を当事者が回顧しているのがまた感慨深い。


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