ボラティリティ急上昇

本日の日経平均はトランプ米大統領の対イラン戦争が間もなく終結するとの発言を受けて過度なリスク回避姿勢が後退、幅広い銘柄に買いが広がり1519.67円高と急反発して引けた。先週初めに当欄で「パンドラの箱を開けてしまったかと思う割にはこの程度かという感もするが・・・」と書いていたが、昨日は一時4100円以上も暴落し日経VIもなかなか目にすることのない57まで急上昇と改めてこれを織り込む動きになったようだ。    

それもこれもこの戦闘の裏で乱高下している原油相場に因るところが大きいが、この原油先物相場が昨日に一時119.48ドルまで急騰したものの、主要国の石油備蓄放出観測から一転し今度は一時80ドル台まで40ドル近く急落するなど値幅は過去2番目の大きさとなった。東京市場でも先週挙げたWTI原油価格連動型上場投信や、WisdomTreeWTI原油上場投信などはこれに合わせ乱高下が続いている。

上記のように先物市場で原油相場が100ドルを超えたあたりで国内も様々な弊害が謳われはじめているが、影響が出始める順番でガソリンや軽油に灯油、次に電気代から更には生鮮食品類から日用品全般に医療現場まで多岐にわたる。実際に関連企業も大手どころでは出光興産はエチレン製造設備停止の可能性を通知、三菱ケミカルや三井化学は揃ってエチレン減産を開始しはじめている。

こうした事態を受け経産省は国内の石油備蓄基地に放出への準備を指示したことが明らかになっているが、現在の戦闘が終結しておらず肝心のホルムズ海峡が正常に戻るまでは市場の警戒感は燻り続けるのは想像に難くない。しかしレアアース然り、この原油やLNG然りで資源調達をほぼ依存している日本の弱さがつくづく浮き彫りになろうというものだが引き続きマーケットに注視しつつ事態の収束を祈りたい。


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