京町家と高級ブランド

本日の日経産業新聞には日本電産の会長が京都に日本最大のオルゴールミュージアムをつくる旨や探訪繁盛店では京都のマリベルの紹介等があったが、京都といえばスイスの高級時計ブランドHUBLOTの直営店が京都の祇園に開業した旨の記事も最近見掛けた。

祇園の目抜き通り、花見小路に面した2階建ての京町家への出店というが、此処への出店というと記憶に新しいのが昨年の同じく高級ブランドのエルメスの期間限定店出店で、地元京都の著名人なファッショニスタが所有するスカーフの展示や、来場者が持参したスカーフに後染めを施すシルクイベント等を実施していた。

さまざまな伝統文化や価値を生み出すと共に革新を続ける古都のこうした京町家には木組みや組子等の伝統建築の技法が用いられており、職人の美しい手仕事ともの作り精神を現在に受け継ぐこだわりを共有する両者のアイデンティティのシンクロという点でこうした高級ブランドもうまくマッチしたというところだろうか。

しかしこうした高級ブランドに限らず、冒頭のチョコレートのマリベルや、つい最近はスターバックスコーヒーも世界遺産の清水寺近くに2階建ての伝統的日本家屋に畳の座敷を設置した世界初の店舗をオープンしている。周年事業における地域貢献の一環として町家の再生・活用と共に町そのものの活性化を目指す動きは今後もトレンドになりそうだ。


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