銀座プライド

この連休中日比谷方面に出掛けたが、銀座エリアに入る通りで泰明小学校を通り過ぎた際にこの小学校の制服を今年からアルマーニにするとの決定を巡って先週から俄かにザワついているニュースを思い出した。制服が一式揃えると約9万円と従前より高価になるという点や、一連の通達が急遽行われたのが物議を醸し出しているが要は公立というところが論点か。

同校の校長曰く、ビジュアルアイデンティティー育成はこれからの人材を育てる事に不可欠である服育という重要な教育の一環というのが持論のようだが、能書きは兎も角も保護者への周知徹底が甘かったに尽きるか。結局は採用を変える考えはないとの事だが、年齢を考えるに自身が退く前に有終の美となるべく何か語り継がれるようなものを成し遂げておきたかったのかも知れぬ。

そんな背景から制服をアルマーニにしたというのはインパクト大だが、これにしても同ブランドのみが前向きの商談だったのかも知れないものの、校長の言うように銀座の街の子どもになる自覚と言うのなら昔から銀座に根付いている老舗の英国屋とか、ジャスダックにも上場している山形屋等の選択肢の方が説得力もあっただろう。

この件の否定派は公立という観点から意見している点で共通しているものの、泰明入れたさに特認校抽選枠をわざわざ狙う動きも少なくは無く或る意味私立の色が無いと言えなくも無い。公立の概念を取り払ってしまえばそれこそアルマーニ一式が9万円で揃うなら破格の安さであるし、親は勿論子どももこれがいい思い出になるかも知れずこの制服着たさに同校を志望する向きも出てくるのは想像に難くはないが、何れにせよ暫く賛否両論は尽きないだろうか。


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