義務チョコ

さて、昨日はバレンタインデーであったが、今年もまた平日という事で世の殿方は改めて自信の評価が浮き彫りになる日だったか。とは言うものの近年は軽いお歳暮の如く義理チョコがその地位を確立しまたそれを全面に謳った商品も続々登場しており、恋愛イベントとしての重要性は総じて薄れてきているのは否めないところ。

ところで義理チョコといえば先週月曜日の末尾でも一寸書いたが、あのゴディバが今月始めの日経紙にて「日本は、義理チョコをやめよう」と題した全面広告を出し結構な話題になっていた。社長曰く義理人情や義理堅いのは好きだが、時間がかかるとか皆がやっているとかそれは本来の義理ではなく違和感があり、あげる人がハッピーではないと意味がないという事らしい。

バレンタインデーを控えた一番の書き入れ時にこの奇を衒った全面広告はなかなかのインパクトであったが、最近では年末に大人気の日本酒・獺祭が「お願いです。高く買わないでください。」と希望小売価格と正規代理店を記載した意見広告を出していたのも話題になるなどこの手の動きがけっこう出て来るようになって来た。

今から9年前の当欄で私は「奇異なる日本のValentine’s Day」と題し、「〜そもそも欧州等でバレンタインデーといえばお互いに思い思いの品を交換したりするのが普通で寧ろこの日本独特の習慣は以前からかなり奇異に見られていたのが事実。さて、次第にこの辺も国際標準の道を歩むのであろうか?」と書いたが、漸くというか商戦略から生まれた独自文化の過度な逸脱へ国際標準の視点から問題提議が為された感がある。


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