巣ごもり消費で明暗
さて、新型コロナウイルスがもたらした一連の消費行動の変化はネット通販関係の快進撃を一段と後押しし先週は最大手のアマゾンやECサービスの強化を発表したフェイスブックの二強が史上最高値を更新し、こうした大本命以外でも決算で純利益が前年同期比4%増となったウォルマートのネット通販売上高は74%と過去最高の伸びを記録している。
この辺の流れから国内マーケットでも先週はECプラットフォームを手掛けるマザーズのBASEが2日連続のストップ高を交え21日には上場来高値を更新と破竹の勢いが注目を浴びていたが、このコロナ禍での利用増から4月には顧客EC店による流通金額が前年同月の3倍弱に増加した事を明らかにしている。
同社は1〜3月期の連結最終損益が赤字で20年12月期は無配を予定しているものの、環境から受けるメリットへの期待感を背景に足元には目を瞑らせマザーズ指数の年初来高値更新に一役買っている。しかし先のレナウンもECへ乗り遅れが指摘されていたが共に破綻してしまったJCペニーも冒頭のウォルマートと共にアメリカを代表する大手百貨店チェーンであったものの、まさにECで明暗を分けてしまったといったところだろうか。