枯れ木に花か
周知の通り、前週末の菅首相の一転しての退陣表明を受け自民の支持率回復期待や次期首相が打ち出す政策への期待が続き、本日も先週の地合いを継いで日経平均は大幅に6日続伸し4月19日以来約5か月ぶりの高値を示現、TOPIXもまた6日続伸しこちらに至っては実にバブル期の1990年8月16日以来およそ31年ぶりの高値を付けている。
10日のSQを睨んで先物への買いが株高に弾みを付けた部分もあるが、これを書いている段階でも先物へ眼を遣ると更に続騰し9月限は30,100円台と更に約400円の続騰となり半信半疑だったディープアウトのコールまでが動意付いてきている。これまで欧米株高に殆ど反応せず腰の重かった日経平均だが、退陣表明のたった一言で一気に反応し表明直前からこの直近の先物の値まで1日半で約1300円の急騰とは何とも菅氏には屈辱的な光景に映る。
加えて菅氏が退陣表明した途端に新型コロナウイルスの感染者数も急速に激減してきたような感もあるが、たまたまそういったタイミングにあったとしてもつくづく皮肉な現象である。衆院選挙期間中は株価が上昇し易いというアノマリーが前倒し的に訪れている感じがしないでもないが、ご祝儀相場?の継続は勿論今後の政局如何に掛かっているともいえ今後も目が離せない展開か。