ノーベル賞ウィーク2024

今週はノーベル賞ウィークだ。初日の本日は生理学・医学賞の発表があり、日本では免疫細胞を抑制する制御性T細胞を発見した大阪大学の坂口志文特別教授や、小胞体ストレス応答を解明した京大高等研究院の森和俊特別教授らが受賞候補に挙がっていたが、今年は遺伝子制御で重要な役割を果たす微小な生体分子マイクロRNAを発見した米マサチューセッツ大のビクター・アンブロス教授と米ハーバード大のゲイリー・ラブカン教授の受賞が決定した。

スケジュールとしては明日の物理学賞、9日は化学賞、10日は文学賞、11日は平和賞、そして来週はこれまで唯一日本人が受賞した事が無い経済学賞と続くが、今後日本人に受賞の期待がかかるのは物理学賞では今話題の次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を開発した桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が候補に挙げられ、化学賞では自己組織化を応用した研究で東京大学の藤田誠卓教授や京都大学の北川進特別教授も共同受賞の可能性が期待されている。

そして文学賞にはもう10年以上になる常連?の村上春樹氏に加え今年はドイツ在住の多和田葉子氏や小川洋子氏の名前が挙がる。ところでかつてのノーベル賞ウィークであれば受賞候補の関連銘柄群の突飛高が風物詩だったものだが、ここ数年はオワコン?なのか全く動意を見せなくなって久しい。いずれにしても日本人のノーベル賞受賞は全部門においてこの2年間無いわけだが、はたして今年は3年ぶりに日本人受賞となるかどうか期待して残りの発表を見守りたいところである。


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