新風と脅威
さて昨日記の通りリーマン破綻は衝撃的であったが日常光景の部分で連休中に驚いたのが、銀座に新しく開業した「GINZA gCUBE」界隈からそれこそ昭和通りや晴海通りまで続いていたであろう人の異常な行列、この辺では小振りなビルの開業がそんなに話題かと当初思ったがよく見たら成る程、鳴り物入りでデビューを果たしたウスェーデンのカジュアル衣料「H&M」(ヘネス&マウリッツ)の入場待ちの列であった。
この店、欧州へ行く度に私もあちこちに店を構え何処もそこそこ盛況な光景を見た事があるが、それにしてもいつもながら入店までに何時間掛かるか解らないものに只管待てるその忍耐というか感覚にはある意味敬服。
まあその辺は兎も角、ここからほどなく銀座4丁目交差点寄りには同業の低コスト路線であるあのスペインの「ZARA」が店を構え、更に先には「ユニクロ」も店を構えているが、ZARAあたりはあきらかに通常は見られない混み方で、この辺はデパ地下の噴水効果と同じと思ったが何時まで続くか分らないものの少なくとも目先の経済効果は出ているか。
ところで同社のコンセプト、「ファッションとクオリティを最良の価格で提供する」で思い出すのが一度当欄でも触れた事のあるやはり同じスウェーデンの「IKEA」であるが、同社のセルフサービス路線よろしく此処も裾直しのサービスは無しとか、生活必需品全般が値上げの嵐の中で衣料品販売は不振を極めているがこの辺を逆に味方に付け新しい風を吹き込む事が出来るか注目したい。