理想郷

さて今週気になった話題といえば、週初に都内最大級の広さを売り物に丸の内トラストタワーに開業した「シャングリ・ラ ホテル東京」であろうか。
外資系の中でも後発組になるこのシャングリ・ラ ホテル&リゾーツであるが一昨年相次いで開業した外資系も供給過剰気味、加えてそれ以降の急激な経済環境の悪化でハイグレードを謳うところほど稼働率は低下している模様。

当欄では昔、ホテルといえばコンサバ系が主流の国内勢よりは外資系の方がセンスが光るとコメントした事があったが、なかなかどうして昨今ではこの国内勢が浮沈激しい主要顧客層とコンサバ系顧客層の違いや余暇の安・近・短傾向が幸い?してこの国内勢が急速に息を吹き返している模様とか。

まあ確かに背景となるこうした環境も激変したが、当方も過日ある老舗に所用で泊まった折に、遺失物に対する対応から他の接客に至るまで主要外資系以上に素晴らしいと感じた接客態度に非常に感心した事があり、外資寄りであった嗜好がどうもハードの部分だけ見ていたようで改めて反省しきりだった覚えがあったのも事実である。

まさに土砂降りのような株価暴落の中でIPOを敢行するような今回の開業であるが、さてホテルウォーズ第二幕はどういった戦況になって来るのか今後も目が離せない。


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