122ページ目   雑記

コロナ便乗?

さて、ドラッグストア等では品薄だった商品も漸く棚に並ぶようになって来たが過日の日経紙総合面には「コロナ対策商品 違法表示横行」と題し、ネット通販でコロナウイルス対策を謳う商品の15〜20%がその根拠を欠く効能を表示するなど違法の疑いのある状態で大量に売られている旨の記事を見掛けた。

コロナ禍に商機を見出そうとする輩が居なくなる事は無くこの手はいたちごっこだが、一頃のマスクや消毒ジェルの高額転売のような露骨なモノは論外として、上記以外でも最近雨後の筍のように増殖しているファッションマスクの一部など明らかに非末防止という本来の目的から外れた素材や作りに対してその販売価格があまりにも不釣り合いな高額なモノが多く目に付く。

またソーシャルディスタンスに便乗した商品もまた然りだが、こういった光景を目にするに、以前にも当欄で書いたイタリアやフランスの有名ラクジュアリーファッションブランド勢による機に乗じて商売にすることなく医療関係へ無償提供した飾り気の無いマスクや防護服などの品々は本当に美しく見えて来るものだ。


戦々恐々の再始動

さてステップ2に進んだ途端に昨晩は初の東京アラートが発動されてしまったが、緊急事態宣言が解除されて初の週末はゴーストタウンと化したようだった銀座にも人出が戻っていた。とは言ってもデパートのコスメ売り場などまるで閉店後の如く透明なシートがかけられ、各ブースにはソーシャルディスタンスを順守した長蛇の列が出来る異様な光景が広がっていた。

長蛇の列といえば銀座もハイブランド各社が続々と店舗を再開させているが、こちらもまた各店が取り決めた入場制限の影響なのか、人気がピークだった一頃の温度管理を謳って入場制限をかけていたチョコレート専門店の如く店の外には入店待ちの人の長い行列が出来ていたのが印象的であった。

他にもエスカレーターやエレベーターなど物々しい案内が張られていたのも目立ったが、GINNZA SIXなどアルコール消毒液の隣に手荒れに配慮してかハンドローションを置く心遣いも。いずれにせよ自粛の先月から再始動の今月へ、感染第2派に戦々恐々とするなか各所の知恵が問われる時か。


特別な高3の夏

さて、週明けに開催された臨時12球団代表者会議でプロ野球は緊急事態宣言解除を受け6月に開幕の運びとなったが、野球といえば一方では日本高野連が春の選抜大会に続き夏の甲子園大会も中止とすることを先週に決定している。1915年に同大会が始まって以降中止といえば18年の米騒動や戦局悪化を受けた41年までさかのぼり戦後では初の事である。

中止といえば同じく夏に全国から30競技に約3万人規模の選手が参加するインターハイ(全国高校総合体育大会)も先月には全国高等学校体育連盟がこれまた1963年に始まって以降史上初となる中止の決定をしているが、ただでさえ部活動自粛で休止を余儀なくされるなか自主練習で一縷の望みにかけて来た面々の心中察するに余りあるか。

例年高3時の部活動での活躍で進路を決める生徒が多いなか、大学推薦枠もその条件に大会戦果等が前提となっているだけにこうした本命大会の中止が将来に与える影響は計り知れないだろう。既に全国高等学校体育連盟が代替大会開催を各都道府県高体連に要望、個々も動画投稿で進路アピールの動きも出て来ているが、関係各所は新たな推薦基準なりの道標を早急に策定するなどで進学を巡るセーフティーネット構築が焦眉の急だろうか。


不要不急の美容整形

さて緊急事態宣言は全面解除となったが、依然として日々リスクと隣り合わせの現場で戦う医療関係者には本当に頭が下がる思いである。ところで過日の日経紙夕刊に医療業界で妊娠中の医師や看護師が職務と感染リスクの板挟みになっている記事があったが、その隣には同じ医療業界でも美容整形を申し込む人が外出自粛の続くなかこれを逆手に取る格好で増えているという記事もあった。

つまり公に人目に付かない自粛期間をこれ幸いに術後の所謂ダウンタイムに充ててしまおうというもので、これまで手術の覚悟は決めていてもGW等の長期休暇は計画していたレジャーが優先となったりでダウンタイムの確保がなかなか取れなかった向きの需要が如何に多いかが浮き彫りになった格好か。

美容医療とはいえ休業要請対象から外れていた事も背景にはあるが、私の知人の看護師も貴重な医療資源を考えるに複雑な思いと漏らしていた。休校で小中学生女子の来院も少なくないとも言っていたがこんな世代まで美容整形を普通に施術する昨今、世の中何所に隠れていた爆発的需要が表面化するのかわからぬものだ。


楽観シナリオの効力

本日の日経紙商品面には「原油 楽観論頼みの急反発」と題し、史上初のマイナス圏という価格への暴落を記録したWTI原油相場がその後意外にも30ドル大台まで価格を回復させた背景に、サウジアラビア等の大幅減産継続と同時に先進国の経済活動再開で過剰在庫の解消が進むとの楽観シナリオがあるとの旨が書かれていた。

ちょうど1週間前に6月限は納会を迎えたが、5月限再来との大方の懸念を尻目に4月末の12ドル台から驚き?の30ドル台での落ちとなった。内外主力ファンド勢の機敏なロールオーバーが進んでいた部分もあるものの、今月上旬の時点で2ヵ月前より6割多かった貯蔵拠点の米クッシングのスペース等こちらにも変化が生じているのであろうか?

そういえば株式相場にしても本日も大幅続伸で3月上旬以来の21000円大台を回復しているが、日経平均に限らずリーマンショック時に準え一向に二番底が来ない相場を訝しがる向きもある。これまた冒頭のWTIよろしく楽観論頼みの反発なのか否か、各所で勃発したマイナス指標の如くコロナ後のニューノーマルもまた予測困難な世界か。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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