265ページ目   雑記

抜け穴

本日の日経紙アジアBizには中国景気の減速を背景にMGMが年内予定していたカジノ開業を延期する旨が出ていたが、さて賭博といえば仮想通貨界でも既存のデリバティブを模倣したハイリスク・ハイリターンのサービスが増え、賭博性との関連が議論されている旨も先週末の同紙に出ていた。

これまでも相対取引業者で裁判所が賭博と認めた金融派生商品は多数あったが、これら現行流通しているモノと異質性が著しかったものの最近は上記のようなモノも登場、こうしたビジネスが広がるのは、マウントゴックスが破綻した際にも議論された事だがやはり仮想モノは既存の通貨や有価証券といった金商法が及ぶ範囲の外側に位置しているという部分が大きいだろうか。

いずれにせよ法的裏付けが不十分なままその枝葉の広がりは加速度的になるのが世の常だが、ビットコインもこうなってくると金融商品としての性格をより強めそうでこちらも当局の出方を睨みながらという展開になろうか。


共存への課題

昨日の日経紙サイエンスの頁には「AI、弱点は常識知らず」と題して、昨今持て囃されている人工知能など機械の脳は人間が経験を通じて獲得した膨大な「常識」を持たず、そのことが文意の理解や状況の把握のハンデとなる事などが今後の人工知能の活用を考える上で重要な課題となる旨が書いてあった。

AIといえば当欄では昨年末に「フィンテック日進月歩」として一度取り上げた事があり、既にこうした分野では其れなりに多くの「実績」を上げているモノもあるが、最近ではイラストや小説はては作曲等というクリエーティブな分野まで活躍のジャンルが広がっている旨の紙面も目にする。

他に自動運転等もクルーズコントロールが出た当初から見ると想像を超える進歩を遂げるなど斯様なAI等の技術革新によって将来的に職が侵食される等の懸念も出ているが、いずれにしても上記含め軍用等まで広範囲に進化が及んで、長年映画で描写されてきたような最大の課題でもあるこの「常識」の壁と向き合う段階に差し掛かってきたといったところか。


今年のバレンタイン

さて、先週の小売業界は春節商戦と並んで恒例のバレンタインで何所も彼処も熱が入っていた。近年では市場規模があのハロウィーンに抜かれたとか云われているものの、今年もこの期の風物詩にもなってきたサロン・デュ・ショコラなど前哨戦が盛況のうちに幕を閉じるなどまだまだ負けてはいない感じもある。

今年は当日が日曜日という事もあってこの期にあまり期待できない向きはホッと一安心といったところだっただろうが、上記のサロン・デュ・ショコラなど祭典の定例開催も寄与して近年では互いへの想い交換と漸く一方通行のイベントから脱却し国際標準へと近づきつつある感もある。

最近は「ビーン・トゥ・バー」が流行り出しワインの如く詳細な産地や農家などを謳っている品が急増してきたが、そのカカオも年々品薄に拍車がかかっている模様。5〜6年くらい前だったかヘッジファンドのスクイズやら生産国事情で先物が約30年ぶりの高値水準まで暴騰した時期があったのを思い出すが、甘い祭典の裏で今後末端消費への影響も注目される。


アベノリスク

先週末の日経紙・春秋には昨今流行り?の「げす」な不祥事について書いてあったが、まさに直近では不倫が晒されてしまったイクメン宮崎議員の辞任騒動が酣だ。ここ数年でも先生方の不倫スクープは何件も晒されてきておりなかなかお盛んなようだが、一般の殿方も宮崎議員の不倫を他人事で見られない向きも多かったのではないか?

しかしこれに限らず最近は政権面子の失態が次々と炙り出されている。飛ぶ鳥を落とす勢いで文春は次々とカードを切って来ているが、上記に限らず思い起こせば甘利経済再生担当大臣の不明朗な現金授受に端を発し、島尻大臣は普通の生徒でも読める漢字が読めず、丸川環境相の失言等々お粗末極まりない。

こんなゴタゴタの間に本日こそヤレヤレの急反発を見せたものの、日経平均は数千円も暴落しアベノミクス始動直後の水準まで往って来いとなってしまっている。こんな情けないネタで世間が沸いているうちにヒッソリとGPIFの株式自主運用を認めない方針が決まり、首相はGPIF運用損失拡大なら将来的に年金給付金減額もあり得ると仄めかしている。アベノリスクもどの程度顕在化するのか今後は注意が必要か。


レセプト国内版

さて当欄では昨年11月にも一度触れていたレセプト債だが、先週はこれを発行したファンド3社と運営会社破綻に絡み証券取引等監視委員会が債券を販売したアーツ証券に行政処分を出すよう金融庁に勧告、これを受けて金融庁は同日に金商法違反の「虚偽告知」にあたるとして同証券の登録取り消しの行政処分を下し同証券は東京地裁に破産手続き開始申し立てとなった。

この「レセプト債」、ファンド資金で医療機関から診療報酬請求権を買い取り投資家には後にファンドに入る診療報酬を原資として償還・配当というカラクリだったものの、ファンド側は債券発行を始めた直後から自転車操業で出資金の流用が始まっていたといい、結局ファンドの破綻で約2470の法人・個人に発行された約227億円が償還不可となった。

記憶に新しいところで、このレセプトの即金屋的なカラクリを標榜し破綻したものでは米MRインターナショナルもあったが、証券会社を隠れ蓑にした挙句にパンクした地場証券会社といえば金融当局を無視して南ハイイールド・ボンドなる社債を売った上に預り金まで消えていた一昔前の南証券などもまた思い出される。

また、単純に顧客資産を横領し数年前に破綻した仕手筋御用達で有名だった地場証券会社もあったが、この手の会員は「ハコ」にされるケースがやはり多く顧客側も会員や扱い商品への審美眼が問われよう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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