266ページ目   雑記

絶対の一品

本日の日経紙東京・首都圏経済面にはホテルオークラ東京が今年8月に本館の営業を終了し約1千億円を投じ建て替えに着手する旨が書かれていた。「今年こそ」と題し飛躍を期して新たな一歩を踏み出そうとするさまざまなシーンを取り上げるというものだが、まさにホテル業界は20年の東京五輪を控え事業テコ入れは待ったなしといったところか。

オークラといえば既にこの建て替えを前にカウントダウンイベントが昨年より開始されているが、従来は商用利用を一切しなかった本館ロビーでの結婚式や、一般開放していなかった貴賓室の宿泊プランなどフィナーレだからこそできる最後ならではのアイデアが随所に見られる。

しかし、日本美術の粋を集結させた建造物が解体されるのは残念ながら、代表的なメニューであるコンソメスープ等の伝統の味は必ず残してゆくと同紙には出ていた。オーキッドルームの所謂「絶対の一品」の一つであるが、かつて顧客に連れて行かれこの美味しさに出逢った時の感動は今でも記憶に残る。

さて、オークラほど大規模ではないにしろ都内では他に外国人需要を取り込む為にホテル椿山荘東京が3期に分けた改装計画をスタートさせ、京王プラザホテルもレストランを改装、過日ヒルトン東京に所用で出かけた際には2階のレストランフロアが改装工事の真っ最中であった。

斯様に新陳代謝が進みつつあるが、かえすがえすもオークラなどあのロビーで格子などを見る度に思い出すのは、このオークラの兄弟分?でかつてあった霞友会館で当時交流のあった人の顔も浮かんでくるというものである。


未辛抱も強気?

皆様、新年あけましておめでとうございます。

昨年の株式市場は3年連続の株高となったものの、大納会は一昨年の引けピン年初来高値更新で終わったのは対照的に大幅続落となった。そうそう、大幅続落といえば大発会ともう一つの初セリである築地マグロ初セリも今年は昨年に続いて続落となっていたが、落札者はやはりいつもの喜代村であった。

閑話休題、昨年末に書いた当欄では日経紙マネー&インベストメントにも「干支・月・曜日で相場に癖」と題し載っていたアノマリーに触れたが、昨年の「午尻下がり」から今年は「ひつじ辛抱」。大和では1949年から2014年までの日経平均年間騰落率で羊年上昇率は平均7.7%と十二支の中では下から4番目に低迷としているが、大納会に続き大発会も前場200円以上下落する場面があったなど早くもこの兆候?

ただ、昨年も「午尻下がり」の相場格言を跳ね返し上昇した事で、恒例の日経紙「経営者が占う」ではやはり証券系が年初安・年末高という金太郎飴予想が復活、経営者が選ぶ有望銘柄でもコア系がズラリと並び往年の風潮がより色濃くなっている。

一方でコモディティの方は供給不安を背景にコーヒー豆が約5割の上昇率でトップに、逆に原油は約5割の下落率で下落率2位となったが、既にこのコーヒーは先物市場からその姿を消している。何れにしても各マーケット、また業界含め今年も各所で展開される新たなドラマに注目してゆくこととしよう。

本年も宜しくお願い申し上げます。


Merry Christmas and a Happy New Year!

今週は米株式が終値でも史上初の18,000ドル大台超えを達成し、祭日明けイヴの日経平均は前営業日比219円高と5日続伸、10日ぶりに17,800円を回復してきた。12/08の18,000円超えの年初来高値から約1週間のうちにあっさりと16,000円台まで急落するも、これまた4営業日ではや年初来高値が指呼の間となってきている。

ところで2週ほど前の日経紙マネー&インベストメントには「干支・月・曜日で相場に癖」と題し、確固たる理論的根拠を持つわけではないものの過去の相場の特徴的な動きから導き出された「法則」が不思議と当たりそうバカにできない存在であるアノマリーが取り上げられていたが、当欄でも直近では上旬に「アノマリーと期待」と題し以下のように書いた。

年末の株高についてはNY DOWと共にアノマリーとして後半戦開始以来話題にされてきた事だが、事実ここ10年の11月末の株価と12月末の株価比では、日経平均が9勝1敗、NY DOWでは昨年まで5連勝中となっている。年初来高値更新の時期を併せれば日経平均が25日以降7回、NY DOWは25日以降5回となっており、自ずと期待も高まろうというもの。

本日はクリスマス、一足先に米株式は連日で史上最高値を更新しているが、昨年大納会には安倍総理が上記の干支アノマリーを持ち出し「午の尻下がりなんてジンクスは忘れてください。来年はウマくいきます。来年もアベノミクスは買いです!」とのスピーチがあったが、このシナリオ通りにコトがはこぶや否やいよいよ史上初の3年連続年末高なるかを賭けた数日間に入る。何れにせよ来年はアベノミクスの真価がいろいろな方面で問われる事になろうが、また各所で見せ場もあろう。

というワケで今年はこれで筆を置きたいと思いますが、本年もご愛読ありがとうございました。 どうか、来年が皆様にとって、よい年でありますように。


元売り集約進行

先週末の日経紙一面を飾っていたのは「出光、昭和シェル買収へ交渉」として、国内2位の石油元売りである出光興産が、同5位の昭和シェル石油の買収に向けて交渉に入った件。買収総額は5,000億円規模になる見通しで、これでガソリン販売シェアは両社合計で30%と首位のJXに迫る勢いになるという。

株価の方は買収プレミアムを期待する動きが先行する格好で週明けの値上がり率ランキング上位に躍り出て、東燃ゼネラルやコスモ石油など他の石油株にも再編期待が波及の格好となり、業種別では石油株が上昇率トップに。

こんな光景は過去にも見られたが、前回は6年前の同じく12月に発表された国内最大手だった新日本石油と同6位の新日鉱HDの経営統合か。所謂今のJXで、統合当初にはこれで国内シェア3割強となったものの内需縮小などで経営環境は不透明とも言われていたが、今回はエコカー等の普及で当時より更に国内需要は減少中との背景もある。

そうした脆弱な収益構造や国際的競争を睨み将来のメジャーという観点で再編観測は冷めず前回大型再編の時に挙げた他社の動向も今後注目されるが、売上ベースで肉薄するも最終利益はやはり大手外資よりも可也劣るという構図はまだ不変のようだ。


対応機敏

さて、本日の日経紙マネー&インベストメントには「夜間投資家 そろり増加」と題して、時差の関係で日本時間深夜に大きなニュースが飛び出た際に機動的に対応できる場としてデリバティブ市場を中心としたさまざまな夜間取引市場に取り組む投資家像も載っていた。

確かにここ最近見ていても、ナイトセッションがスタート以降もけっこう先物やオプションなどボラタイルな展開が継続されている事も多くなってきたなと感じる。PTSなども一部リクイディティーの薄い銘柄が突飛な値を付ける場面がいまだあるものの、日中賑わった銘柄がその地合いをここでも引き継ぐケースが定着してきた。

他にCFD等も出ていたが、昨今の原油急落で先々月に一寸取り上げたワラントも依然として活況が続いている模様で、ちなみにこの時ゴールドマンが引き下げた2015年第1・四半期の原油価格予想価格をも現在は大きく割り込んできている。そんなワケで二束三文だった遠めのプットもいまや大化けしているが、いずれにしても昨今はあらゆる原資産のデリバティブが本当に手軽に出来るようになったなとつくづく。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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