279ページ目   雑記

集団心理

本日の日経平均は反発となったが、高値から上げ幅を削るなど昨日の急落からするとなんとも心もとない動きであった。しかし市場関係者の間では欧米諸国と比較しても下げのきつい昨日の急落を見るにやはりといった感じで思い出してしまうのが「Sell in May」か。

アノマリーというより米から格言扱いできたのでアノマリー云々で取り上げてきた「ジブリの法則」等とはまた違うものの、それでもここ4年のあいだ続き昨年の今年は外れと騒ぎユーフォリアに満ちていた最中での暴落や、連休明けの昨日の急落を見るになるほどこれも健在といった感もある。

格言やアノマリーは夫々もっともらしい理由がついているがどれも主因特定ができないアノマリーはいつ途切れるかわからないのがわかってはいるものの、連休前のプットが軒並み2倍から4倍に化けたのを目の当たりにしたりするとまたイベント感覚でエントリーしたくなってしまう投資家も多く、こういった集団心理がまたその連勝記録?を助長させているのかもしれない。


本当にそうなの?

昨日の日経紙のシリーズ、揺れる資源調達には「歯科治療も変えた」としてウクライナ情勢に絡んだロシアの経済混乱で、世界首位の生産であるパラジウムの供給が一段と減るとの懸念から製造販売元から末端までいろいろと影響が出てきている旨の記事が載っていた。

ところでこの記事の末尾には金歯が10年前に比べて倍以上にもなっている話が載っており、「パラジウムやプラチナ、金を極力使わず価格が安定したセラミックなどを利用するのが増えてきた」云々と出ていたが、あの実質解け合い騒動になったパラジウム暴騰劇の時でさえ被せモノの末端価格は変動が無かった記憶があるが今回はどうやらそんな感じではないらしい。

それにしても、「価格が安定したセラミックなどを利用するのが増えてきた」というのは本当なのだろうか? セラミック系は少なくとも上記のメタルものの数倍くらいの値段が通常、例えばジルコニアやオールセラミックでなくともグレードを更に下げたメタルボンド等の合成モノでもまだ金歯なんぞより価格は高いのが普通だがどうなのでしょう?

保険モノ含むところから自費モノまでそんな動きが起きているとはにわかに信じ難いが、まあ昨今格差社会がますます広まっている歯科業界の側から見れば自費モノは経営を支える重要なキーとなっているだけに、日経の記事が本当であれば資源価格混乱は歯科医にとっては大歓迎といったところでしょうかね。


Paşte

本日の日経紙・春秋には「〜いまでも教会によっては、深夜から始まるミサに、ロウソクを手に信者が集まる。夜を徹して祈りを捧げ、賛美歌を合唱して再生を祝う」等とイースターに関することが書いてあったが、(いまでも)というより毎年恒例で都内の各教会でも復活祭の行事が行われている。

復活祭でも国よって微妙にその様式が異なることから、「あれは○○式で私達のやり方とは違う云々」との声がこれまで聞かれたものの、その教会も近年は各国事情に対応できるところが増えてきて皆がおもいおもいのところへ足を運ぶようになってきたものだ。

ところでイースターといえば日本では一昔前まで定番のクリスマスのようにイベント的な捉え方が無かったものの、今日の日経紙一面で営業最高益の記事が出ていたオリエンタルランドのディズニーリゾートなんぞがイースターのイベントを毎年大々的にこなしてきた効果もあるのか、近年は街中のパティスリー然り彼方此方でこれにちなんだものが浸透してきているように思える。


何所かで漏れる

先週末の日経紙夕刊一面には「弁護士、インサーダー疑い」として、顧問弁護士を務めるジャスダック上場企業が公募増資をするとの情報を事前に入手し顧問弁護士の立場で公表前に保有していた同社株を売り抜けたとして、東京都内の法律事務所所属の弁護士に証券取引等監視員会がインサイダー取引調査を進めている旨が載っていた。

弁護士のインサイダー取引が発覚し公表された例としては、1995年の日本織物加工の第三者割当増資に絡む売り抜け事件があった程度というから意外に少ないようにも感じるが、表に出てこないというだけでこのポストは実際は可也の事例が隠れているのではないか?

今回の件も前回の95年の件も増資で株価が下がるのを見越した売り抜けであったが、昨今は稀に株価が上がる例も出始めておりモノによってはインサイダーも読みが必要になってくるか。それはともかくも増資なら株価が下がる確率が高いという程度だが、確実に株価が紙屑近辺にまで崩落するのが対象企業破綻である。

過去幾つもの上場企業が市場から消えていったが、連日の逆日歩責めに遭いながらもじっと耐えて来るべきXデーを待ち望んでいた輩が兜町にはウヨウヨ居たのも情報元として上記のような間違いない筋からという実しやかな話が常に出ていたものだった。情報が伝播するほど逆日歩がハネ上がり売り禁がチラついたものであったが、銘柄を思い出すにその一つ一つが非常に懐かしくもある。


御三家も欲しい?

今週の日経紙・GLOBAL EYEには「伊ファッション「稼業」岐路」と題して、イタリアのファッション界を代表するヴェルサーチとアルマーニの同族経営二社が脱家業への分岐点を迎えている旨が載っていた。

惜しまれつつも紀尾井町の旗艦店が閉鎖したヴェルサーチは近年徐々に都内で復活の兆しを見せているが、同紙にも書いてある通りここは創業家が株を放出しあの米ブラックストーンが同株の引き受けと第三者割当増資で約300億円を投じる。一方のアルマーニは時おりその動向が報じられるもののいまだ創業者が全ての株式を保有している。

上記のヴェルサーチとアルマーニそしてかつて肩を並べたフェレで3Gと称され伊御三家であったものだが、ブランドグループの御三家といえば今はさしずめ「LVMH」、「ケリング」、そして「リシュモン」だろうか?これらの間で有名ブランドを巡り次々と買収劇が繰り広げられてきたがこれも過渡期に入り残っている非上場のブランドは今や希少価値も高まり垂涎の的ともいえる。

この辺はアルマーニ然り、同じイタリア勢からはドルチェ&ガッバーナあたりもこの部類に入るか。ファンドから出資を受け入れた上記のヴェルサーチは既にイグジットの思惑も絡み上場を視野に入れているが、そういった意味でこれら非上場ブランドの動向はファッション界に限らず寧ろそれ以上に今後は金融界から注目されるのではないだろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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