新興貸借指定
さて、週明け昨日の日経平均は先週末の米株式大幅続落やそれの主因となった中国の貸株規制緩和などに戦々恐々であったものの、いざ蓋を開けてみれば後場にはほぼプラス圏で推移するなど肩透かしというか意外にも堅調展開で、本日の日経平均も欧米株高に加え主力株堅調から引続き上げ幅を拡大し高値引けとなった。
ところでこの上海株だが、先週末の日経紙では時価総額が初めて日本株を上回った旨の記事が出ていた。これまで中国市場といえば一括りにこの上海と深圳の合計で日本株を上回っていたとされていたものだったが、上海はこの1年に2倍にまで上昇していた事から単体でも上回ることになる。
そんな過熱感から中国の証券業協会、証券投資基金業協会、取引所は連名で上記の通りの貸株規制緩和発表に至った訳だが、果たして初日は小確りのスタートとなっている。元々外国人の売買も長く規制され、年金制度の未整備で機関投資家も育っていない市場だけに全体のリクイディティが個人で形成されているようなところで、差し詰め小型新興銘柄を新規に貸借指定したといったところか。
新興並みの板だけにかつての2007年の彷彿もありこの新規制には戦々恐々だった訳だが、貸借もカラを呑み込んで好取組を形成してくるようであればそれはそれでまた上昇の原動力となるワケで今後どういった展開になってくるのか見ものでもある。