314ページ目   雑記

猛暑列島

連日茹だるような暑さが続いているが、昨日は高知県四万十市で国内の史上最高気温となる41.0度を観測したとの報が話題になっていた。しかし今年の場合はどれも記録ずくめで日経紙によれば11日には全国927観測地点のうち過去最多となる297地点が35度を超える猛暑日となり、東京都心の同日の最低気温は統計の残る過去138年間で最も高い30.4度であったという。

2つの高気圧が重なるように列島を広く覆っているのが原因だそうだが、都心などはヒートアイランドも相俟って思いついたような打ち水のイベントもまさに焼け石に水という様相。こうなってくると日本も熱帯地方に仲間入りする勢いだが、こんな傾向は下旬まで続く模様で熱中症やら諸々影響が出ている。

また、経済への影響も無視出来ないワケで、野菜や鶏卵など生産の一部滞りから入荷減もあって既に卸値も上がってきており先行しているガソリン高に続く勢い。エアコン関連は伸びるがアパレル等は秋物が懸念される等々あるが、リスクヘッジの為にはたして如何程の企業が天候デリバティブなどに取り組んでいるのだろうか一寸気になるところ。


東京湾大華火祭・2013

さて、先週末は第25回東京湾大華火祭が開催された。この日に併せて近隣ホテルのレストランなどで絶好の鑑賞スポットとなる特別席とメニューを用意しました云々の仰々しい誘いが届いていたが、このゲリラ豪雨が頻発しているおり先の隅田川花火大会もコレで中止になったのが頭を過り結局豪雨に見舞われても大丈夫なところからの鑑賞と今年も落ち着く。

昨年は花火大会の類は2年ぶりに復活するところが多く、そのテーマも追悼や復興といったものが殆どであったが、今年はやはりというかオリンピック誘致モノが目立ち発色の一段の工夫も見られてなかなか楽しめた。しかし東京湾の場合、約1時間ちょっとを6部構成で成しその其々が10タイトル以上もあるが、隅田川ではあげることの出来ない尺五寸玉など見せ場のタイトルには印が付けられておりこれで十分、1万2千発が夜空を飾る様は圧巻であった。

昨年もこの東京湾大華火祭の経済効果は約70億円規模と書いたことがあったが、開催費用の概算を考慮するにやはり費用対効果は大きく地域貢献性も可也高いというのは明白、アベノミクス効果も手伝って益々の活性化が期待されるところである。


美術品事情

本日は第二木曜日ということで日経紙には「アートレビュー」があったが、アートといえば印象派で有名なクラーク美術館の代表的なルノワールなどの名品の数々がちょうど兵庫県立美術館で開催されている。

ところでこのルノワール絡みで今週あったニュースに13年前に世田谷の住宅から盗まれたルノワールの絵画が、英国ササビーズのオークションに出されて落札されてしまっていたという件があった。気付いたのが被害者というから流石というか網を張っていたのだろうが、盗難美術品のデータベースに登録されていなかったことで盗品チェックもすり抜けていた模様だ。

もう一つ、盗品ではないが美術品ネタとしては先月には約1万5千円で買ったという江戸時代初期の日本の古美術品が非常に貴重な品と判明し、やはりオークションにて欧州の美術館が9億6千万円で落札したとの報もあった。なにかこう貴重な品々の流出が目立つ記事ばかりだが我が国はこと美術系に関しては上記の盗難一つ取っても警視庁サイドの登録もせずこの分野は発展途上という感は否めない。

欧米では若手がファイナンス系とのコラボで美術品ファンド等を立ち上げる動きまであるが、日本は先ずこういった盗品然り、借り入れもまた然りで名画を巡る国際協力の在り方にはまだまだ課題が山積みという感がある。


バルス!で一回転

さて、先週末は日テレ系の金曜ロードSHOWで「天空の城ラピュタ」が放映され、所謂バルス祭りがツイッターの世界記録を塗り替えたとかが話題になっていた。今年は大手ネット系企業の参戦までに至り、新年の「あけおめ」ツイート記録を更新したというからなかなか無視出来ない現象だろうか。

ジブリものといえばもう一つ、ちょうど1年前くらいに「ジブリにはショート?」として、金曜ロードSHOWにてスタジオジブリの作品が放映されると、その後は円高になり株価も下落するというアノマリーものを書いたことがあったが、こちらも健在。ちょうど米雇用統計に重なるというのもあるが、放映後の円相場は一時1円以上も急騰し、果たして週明け本日の日経平均も200円以上の急反落となった。

これでまたしてもこのアノマリーにハクが付いたというものだが、実際のところ放映前に機械的に日経平均のショートと円のロングをセットで組んだ向きは多く、こちらはツイッターとはまた違った祭りへの参加といったところだろうか。

まあ、実際に冗談でエントリーした向きも週明けにはしっかりと利益を頂いたワケでこれでまた信者が増えそうなものだが、しかしこんな祭りで世界記録樹立とかジブリトレードとか騒がれる日本はやはり平和だなとつくづく。


富士流通時代

さて本日は、先にジャスダック市場を上場廃止となっていたクロニクルが破綻したとの報があった。長引くデフレの影響からか宝飾事業が不振を極め、不適切な会計処理から有価証券報告書を期限内に提出できなかった為に今月上場廃止の憂き目にあっていたのだが、この手のパターンの多くがそうであったようにココもパンクとなった。

上場していた頃は昔から所謂箱としてその仕手性が有名であったが、その背景には取引銀行からの不正融資で逮捕者が出たりコロコロと社名が何度も変わるなど話題には事欠かなかった。そういえばこの不正融資の舞台となった親和銀行も上場廃止になりこの行名では市場に存在しない。

しかし、思えばココは上場前に富士流通として渋谷の道玄坂に店舗を構えていた頃が実に懐かしい。店舗こそけっして大きくはなかったものの、当時としては大手百貨店に負けないような物が並んでいた上に値段も手頃だったのを思い出す。また当時のスタッフが揃ってレオナールのネクタイを締めていたのも印象的で、どれも他とは一線を画していたのが鮮明に今でも思い出される。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2025

9

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30