317ページ目   雑記

一括り論拠を裁く

本日の日経平均は引けこそ小反発であったが、日中はやはりボラタイルな動きであった。乱高下といえば新興市場などは大化け銘柄がここ数ヶ月で相次ぎ、今や1日の変動幅が1ヶ月ほど前の元々の株価くらい動くのもザラで、先週からストップ高の連発を続けようやく本日は一転してのストップ安で5万円安と一服したケンコーコムなども1か月前の株価は4万円台であったからそのパターンか。

ところでこの株、ご存知ネットでの医薬品通販を手がける企業だが、3年半に及ぶ厚生省との戦いに終止符が打たれ再度医薬品のネット通販が再開されることになったものが連日囃されていた格好。まさにこれで国が負けた格好になったワケだが、これだけネットが発達し関連ビジネスが多様化した時代、規制の看板を持ち出すにも潮流の動きをくまなく理解した上で対処しないとお上も予想外?の結果が待っているということだろうか。

ところで余談だが、国が敗訴となった事例の一つにメイプルソープの写真集が猥褻に当たるか否かで税関と争った件があったのを思い出す。以前に知人のデザイナーの女性から写真集をプレゼントしてもらって以来私もファンだっただけに興味深く見守ったものだが、意外?にも芸術性が考慮されたのを機に最高裁への見方が一変したものだ。根拠希薄なものに対しては今後も公正な裁きが続く事を期待したい。


卓上論者でも当たる年?

さて、本日の日経平均も政府・日銀の連携強化による強力な金融緩和策への期待から続伸しての引けとなった。一昨日の日経紙にも株価見通し上げ相次ぐと出ていたが、こうなると上がってきたから上方修正、上方修正されたから上がるのスパイラル現象となり楽観ムードが蔓延してくる。

見通しといえば日経恒例の「経営者に聞く今年の見通し」は、昨年の大納会を年初来高値で締めた株式の急騰によって判で押したような年末高という大半の回答が当たってしまったという珍事?となった。

こんなまぐれ当たりから今年の見通しもどれだけ風呂敷が広げられるのかと思っていたのだが、意外にも年明けの日経紙のそれは大手証券など恒例の年初安・年末高という数年間続いてきた「お約束相場観」が今年は一寸違っていたのが印象的。有望銘柄にしてもアベノミクスにおけるその経済人脈から、昨年まではキャピタルゲインという観点からは相手にもされなかった重厚長大銘柄等これまたどの程度をもって有望というのかどうかだが当たってしまう?かもしれないなと。

ともあれこうした機運で長年眠っていた資金や口座が喚起され血の巡りが良くなるのは悪いことではない。劣悪環境下での企業努力から強靭な体力を構築しリバウンドでも経済も回るようになれば、あれだけ散々云われていたリーマンショックやら欧州危機まで必要悪だったとの論が出てくるから面白い物だ。


費用対効果

さて、昨日の当欄でも冒頭で一寸触れたが威勢のいい大発会と共に同じ中央区ではマグロの初競りで億の大台に乗った話題でまだ彼方此方騒がしい。1999年以降でマグロが最高値を付けたと騒がれたのが2年前でこの時は3,249万円、それが昨年「喜代村」の登場で5,649万円と跳ね上がって最高値を更新したが、今年は一気にこれが約3倍であるから尋常ではないだろう。

こんなものを真面目に計算しても仕方ないが、本マグロの歩留まりは約50%としても寿司ネタでシャリの上に鎮座するであろうモノは原価で数万円、ここから販売価格ということになるとそれこそ一貫10万近くになってしまうが、これが通常価格の数百円で提供されたというから社長の「話題作りを期待しているわけではない」という発言はなかなか信じ難く苦しいものがあろう。

日本橋で老舗の寿司店を営む知人もこの異常さには閉口、ウチも勿論だが一発のセリに資本金を上回るような投資は普通出来ないでしょうと苦笑していたが、この値でも費用対効果は抜群であろうし、競り上がったこの値で更にそれは倍増といったところか。民放やら新聞やら彼方此方騒ぐであろうし、そういった意味では芸能人の派手な結婚式と同じようなものか。

競り合う相手が居なくなれば何処かで終焉を迎える狂想曲だが、はて来年はどんな光景が築地で展開されるのであろうか。


辰巳天井後編

皆様、新年あけましておめでとうございます。

ここ数年何処でも初商いは堅調傾向が続いているが、今年も例年通りの堅調というより景気のいい暴騰発会。初商いといえば日経の春秋にも書いてあったが、築地のマグロもとうとう億の大台に乗りなんともこちらもバブリーなスタートとなった2013年である。

今年は「辰巳天井」も後半ということでこの年末年始の爆騰を見ているとますますこのアノマリーもシナリオに沿って動いているなという感じがしてくるものだが、このジンクスを破れるか否かはやはり金融緩和強化はじめとした、所謂相場が先喰いしてきた部分が現実のものとなるかどうかだろうか。

相場といえば周知の通り、1月1日付けで東京証券取引所グループと大阪証券取引所が統合し、JPX(日本取引所グループ)が発足している。この経営統合によって株式売買代金ランキングでは世界第3位に躍り出ることになるが、デリバティブでは17位と大きく下がる。そんな訳で同所CEOはデリバティブ市場のテコ入れが急務との考えを折に触れ表明しているがこれに絡んではやはりコモディティーが気になるところ。

この辺に関しては対象を従来の株式や債券等に加え商品先物等にも広げ海外取引所との提携も視野にともしているが、総合取については「文化」の違いが大きくまだ時間がかかると漏らしている。一方でTOCOM側は今年半ばか遅くとも年内には結論を出すと明言しておりこの辺がどういったランディングになるのか引続き注目事項となる。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



終りよければ全てよし

恒例の日本漢字能力検定協会が発表する今年の世相を一文字で表す「今年の漢字」は、先に報じられた通り「金」であった。確かに今年はこれに掛け易いものが多く、先ずは5月の金環日食、6月の金星通過、そして7月からのロンドンオリンピックでの史上最多金メダル、そういえば2000年の今年の漢字も「金」であったが、この時もシドニーオリンピックの金メダルで湧いたなと。

一方でその裏では、消費税からAIJまで金(カネ)絡みの問題も健在?そして金融といえばコモディティーのGOLDも欧州問題、QE、そして財政の崖に揺れた一年であった。直近では当社企画の「TOKYO GOLD FESTIVAL2012」も今月開催されたが、足元の劇的な円相場の転換もあり来年もますます「金」は目が離せない存在になるのはいうまでもないか。

この円高基調の転換がもたらしたリスク選好は株式市場もまた然り。終りよければ全てよしではないが疑心暗鬼の連中には買う隙も与えないほどスルスルと上昇しアッという間に大納会を前にし年初来高値を更新である。長年眠っていた証券株など何処にそんな軽さがあったのかと思うような浮上を見せているが、こちらもまた裏では既に廃業を選択した老舗会員も多く出た。

ちょうど一年前には「業界の地を想う」として商品の地である蛎殻町一帯の風景が、取引員移転や東穀取の取り壊しで急速な変貌を遂げた旨を書いたが、境目の鎧橋の向こう側、証券の地である兜町も大手証券が軒並み本社機能を他へ移し、今年はメインストリートの老舗中小も廃業続出、証券会館もJASDAQ−OSプラザが閉鎖とこの一年でこちらもまた変貌を遂げている。

来年は年明けから東京証券取引所グループと大阪証券取引所が統合し、「日本取引所グループ」が発足する。またその後には「東京商品取引所」も発足の運びとなるが、景色の変貌と共に一旦諸々な物がシャッフルされこれらの創造がまた新たなものを齎すのか、この辺に思いを巡らせつつ今年は筆を置きたい。

皆様、本年もご愛読ありがとうございました。
どなた様も良いお年をお迎えください。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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