一昨年を彷彿?
本日の日経平均は前日の米市場でのSOX(フィラデルフィア半導体株指数)の下落を受け、指数寄与度の高い半導体関連株の下落から3営業日ぶりに急反落となったが、そんな中で全市場値上がり5位にランクインし強烈な逆行高でひと際目を惹いたものが日銀株。株といっても正確には出資証券だが、6500円高と暴騰し年初来高値を更新している。
当欄で日銀出資証券に触れたのは冴えない動きで年初来安値を更新していた昨年の7月以来であるが、こんな暴騰劇で思い出すのが一昨年の春先に演じた4日連続のストップ高を交えわずか1週間で出資証券の値段が2倍化した時か。今日も1000円も飛んでいる板を果敢に引けピンまで拾う動きはこの再来を期待してのものなのか否か、いやはや鉄火場だ。
下がれば合理性を欠く日銀政策の表れと揶揄され、上がれば脱デフレと緩和の出口期待と囃されるこの出資証券、どれも後付けの感が否めないがなかはたしてこのまま前回の58000円を舐めに行く動きになるのか否か、いずれにしてもこれまで要所の節目で突飛高を演じてきたこの出資証券の動きは今回何を感じ取ってのものなのか思惑が交錯する。