508ページ目

JPXの44年ぶり新指数

さて、JPX(日本取引所グループ)は予てよりTOPIX(東証株価指数)と並ぶ株価指数を年内にも新設と先に報じていたが、本日この辺に関してROE、つまり自己資本利益率だが投下資本に対してどれだけの利益を生み出すかという効率化を目安に上位数百社の銘柄選択をし、その時価総額の増減幅を指数化する方針であることが明らかになっている。

いうまでもなくTOPIXといえばあらゆるもののベンチマーク的存在になっているが、成長企業の株価の動きはなかなかカバーし切れていなく、これらの時価総額変動を指数化するところでこの辺がカバー出来るといい、この手は世界の主要市場でも初めてらしい。

単に新指数登場というだけで片付ける向きもあろうが、今このROEに着目したのはけっこう意味があると思う。というのもこれまでだいだい海外企業のそれが20%前後であるのに対し、日本企業のそれは5%前後と突出している低さが長年に亘って言われてきた経緯があり、これが日本企業の文化とまで指摘する向きもあった。

ところが直近のゴールドマンサックスによる日経平均株価予測上方修正の理由の一つにはこのROE上昇が盛り込んであり、また今迄日銀のETFやらREITやらの直接介入を引き合いにこうした方面への目配り要請も出ていたものだが、先ずはその辺への布石なのかどうか当企業群の株価動向と併せ今後の展開に注目しておこう。


子供に勝機

本日の日経紙マネー&インベストメントには「教育費贈与 信託の活用法」として孫の教育資金として、まとまったお金を非課税で一括贈与できる制度が今月から始まった旨が書いてあったが、株式市場でバイオ等と共にここ安定的に物色の柱になっているモノがまさにこんな「子供関連」である。

こんな教育資金をはや先取りして本日も幼児活動研究所などは年初来高値を更新、週明けから2日連続のストップ高のあと本日も続急騰であわやストップ高3連続かというところまであった。他にも日経まちかどにもあったように、サクセスHD等も1週間で6割の上昇と破竹の勢いである。

新興市場のモノほど面白いように値が飛ぶので1週間で倍化する銘柄などはザラであるが、アベノミクスの波に乗りヤリタイ放題である。株の方はそれとして、早速信託銀等はこれに即した商品開発に余念が無く、丁度大手によるISA制度向けの商品開発さながらの光景でもあるが、大手ほどの懐を持たないところはアイデア勝負となってきそうである。


円安で乗れず?

先週あたりから週明けには1ドル100円大台が見られるとの呼び声も高かったものの、果たしてここ数日はこの大台を前に足踏みと焦らせるような動きを見せている円相場だが、企業群でははやこの辺が好感されて為替感応度が高いものから循環物色され年初来高値をかわるがわる更新という流れになっている。

自動車なんぞはこの流れだが、こんな「陸」モノとは対で「空」の方はなかなか冴えない動きが続いている。双璧のJALやANAも配当目当てで賑わって以降は年初来高値更新がお預けになった格好になっているが、当然ながらこちらは逆に円安が懸念されるというパターンである。

JALの再生に関してANAとは確執が継続され未解決な部分も道半ばであるが、両者共にこんな為替だけでなく足元では鳥インフルなどそうそう無視出来ない問題も出てきており、何処でアベノミクスの恩恵にあずかることが出来るのか株主ならずとも気になるところではある。


取引参加者の意識改革

今週も週明けから日経平均は大幅続伸し年初来高値更新となっているが、先週末の日経紙にはこんなアベノミクス効果で2012年12月〜2013年1月の間で個人投資家の約8割が金融資産を増やしていたことが日経マネーの個人投資家1万人調査で分かった旨が載っていた。

こうした中には積極策を取らないまでも値洗い改善の効果組も応分に入っていようが、各種マネーコラムのタイトルには乗り遅れた向きも未だ間に合うとか、手っ取り早く値上がり益を狙う目的でレバレッジ型ETFの物色が盛んになっているような記事も出てくる等、新たに投資にチャレンジしようという向きも増殖しつつあるのを感じる。

一方で本日の日経紙サーベイでは、現預金以外の資産比率を現状維持にしたいという向きが54.9%となっている旨が載っており、では比率を上げるのにはどんな条件が揃えばよいかとの問いには、どんな条件でも上げないとの回答がトップになっていた。ところでその少し前の頁にも「株高でも焦る日証協」とのタイトルがあったが、会員への信頼感がネックになっているという部分は考えさせられる。

デフレ一色で市場が味方しなかった昨年迄と違い環境が整った今は啓蒙のチャンスなのはいうまでもなく、こうした機会を無駄にすることなく企業のIR同様に各所も啓蒙を再考すべきではないだろうか。


選択肢

さて昨日も触れた金だが先週記で「行列再び」として、GINZA TANAKAあたりでは金の売買を目的として再び行列が出来ている旨を書いたが、今週に入っても相変わらずの行列光景もその中身は先週の主に売却色から今週は一転購買色がぐんと濃くなっている旨の記事を見掛けた。

しかし今回のように一般的に尋常で無い相場の物は現れると彼方此方でその背景を謳う経済記事が溢れてくるが、今回もけっこう合点のいかないモノが多く金買いの対極でアベノミクスを酷評するものなど違和感を感じるし、また金製仏具が売れている件に関しても家宝としてとか果ては火事に遭っても価値を残す事が出来る云々の解説が為されていたモノもあったが、ぶっちゃけのところこの手は「節税対策」というのが本音だろう。

まあその辺はともかくも金の購買に3時間待ち云々との報道を目にするに付け、例えば先物の現引きやはたまた数あるETF等でも物を引けるモノもあるし、また小口でも同等のパフォーマンスとなるものも多数ある訳で、そういった選択肢等においてもますます啓蒙の必要性を感じざるを得ない。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2026

10

月 火 水 木 金 土 日
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31