653ページ目

商品ネタ

生活センターに寄せられた商品先物に関する消費者相談は05年度が前年比半減、06年度も減少と勧誘規制の効果の表れか大幅減少となっている。さてそんな中を本日の商品先物業界ニュース我想うでも触れている通り、最近にわかに流行って?いるのが「ロコ・ロンドン保証金取引」だという。

商品先物からFX、そして海外オプションを経て今度は同取引と、その規制する法が無ければ幾らでも順次ネタを食い潰してゆくといった感だがそれにしても酷いものだ。

常識では寧ろ引っ掛かる方が珍しいのだが、需要あるところになんとかでとりわけ団塊世代が退職期を順次迎えるにあたって、そうした向きには世のムードに流されない自己管理が要求されよう。


懸案事項

さて年明けから軒並み急落の憂き目に遭った主力商品市場であるが、とりわけ国内の特殊事情である取組薄の事情では負の負荷が掛かりイレギュラーな乱高下が目立つ展開である。

幕間繋ぎのマネーゲームは他市場では良くある事であるが、こればかりしかも長期に亘るようであれば構造そのものに疑問符が付く状況になって来る。

こうした状況下国内ではIRや活力を取り戻すの掛け声も鼻息荒いが、世界的にETFの創設拡大や今後のリバランスを勘案するに、この状況が続くのは好ましくない事は関係者が一番良く知っているはず。

昨年末頃の当欄で「毛色の違う企業や投資家も大挙して参入ということになると、その受け皿の体力も懸念されないわけではない。」とコメントしたことがあったが、この課題は今年も大きい。


投資銀行構想

各紙にて既報の通り、みずほFG系で国内4位のみずほ証券と6位の新光証券は、来年にも合併との合意を正式に発表した。

他みずほインベスターズあたりは戦略の違いで今回は抜けた模様だが、これで?三大?の一角である日興を抜いて3位に躍り出る証券の誕生となる。

ところでこの日興、持ち株の関係から両社の関係強化も言われているが、今が?旬?の同社を巡っては他にも様々な思惑が喧伝されている。

何れにしてもこの合併で銀行・証券の垣根を越えた、大手金融軸の再編が本格化する可能性もあり注目である。


時世時節

皆様、新年明けましておめでとうございます。本年の当欄は本日よりスタートとなります。

さえ今年も商品業界各所要人の年頭所感とやらが其処彼処に出ているが、心なしかマクロを語る傾向が減ったようにも感じる。まあその辺は兎も角、昨年は市場縮小で業界人口も減少の一途を辿り、当然新入社員も2期連続で減少というのは周知の事実だが、夫々がパイに合った適正な処へ回帰する動きは今年も続こうか。また何時だったかこの期に及んで「当たり前の事を当たり前に」との意見も何処かで見掛けたが、さてどの程度今迄こんなシンプルな事が出来なかった向きが方向転換出来るのかも見物である。

「当たり前の事を当たり前に」このコピーは、90年代の当サイト開設当初から常に我々が言い続けている言葉である。

本年もどうぞよろしく御願い致します。


陵谷遷貿

さて今年も残すところ明日半日となったが、今年を顧みると改正商取法施行をトップにして様々な形態での業界再編、それに起因するのかどうか疑問だが出来高・取組高減少、そして取引所の統合等々寒い話題が目白押しであった。

法を巡る議論でも不利なサンプルばかり取られた形になった局面も多々あったが、関係機関の存在の薄さというか啓蒙を怠った結果が不利な処でクローズアップされたというのは明白だろう。

上記取引所統合にしても当欄で度々触れてきた、他取引所のような「合従連衡」のカテゴリーにはとても入る物ではないのは誰の目にも明らかである。

企業にしても取引所にしても今水面下で進行している個別案件は多く耳にし、これら来年どの程度実を結ぶかは未知数だが、業界全体の力量を測る上でも個別に注目意しておくべき点は多くある。


皆様一年間の御愛読誠にありがとうございました。
どなた様も良い御年をお迎えください。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2024

5

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31