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EXIT

先月末に一度触れた明星食品へのTOBを実施していたファンド、スティール・パートナーズであるが各紙既報の通りTOBへの応募がゼロであったと発表している。

日清のそれとこれだけ乖離があれば当然の結果ともいえるが、前回触れた当時から本来の目的は逆に友好的TOBを支持する旨表明しているように、ここへ売却すべく好条件引出とも喧伝されていた。

実際これで30億円以上の売却益を手中に収めるわけで今回は会社法改正でLBO絡めいろいろな思惑も出ていたが、これとて何れに転んでも利鞘は抜けやはりこういったEXITを取ったのかという感じである。


三の酉

ついこの間まで夏の行事が入れ替わり立ち替りあったと思えば、本日はもう酉の市である。

今年は御存知のように本日の三の酉まであるのだが、酉の市のこの期にそぐわない陽気で三の酉の火事話もかすれてしまうほどの暖かさであった。

この辺に関しては暖かい日が続いて鍋物需要低迷とかでハクサイを潰す旨の話も何処かでやっていたが、昨今ほんとうに異常気象が顕著になって来ているのを肌で感じるようになったと思う。

上記の件もそうだが度々触れている天候デリバティブ等は、正に機運が要求している商品になってくるのであろうか。


建玉明暗

さて商品業界が取り組み減少で死活問題論が出ている中を、同じ先物でも様々な参加者に因る日経平均の建て玉増殖が喧伝されている。

ミニ先物が登場しオンライン主力大手の影響も言われているが、もしやこの辺からの発想で「ミニ取引」として16日に触れた件等も挙がって来ているのかもしれない。

ただこの際に証券のように大手組も自己絡めた裁定上の利便性が確立されるか否かもポイントとなって来るであろうし、この辺はホールセール中心に次期参入組の大手証券も必ずチェック項目に入る事であろう。


復活

全般ボンヤリした本日のTOCOMで一際目立っていたのがプラチナ、当限は作られたかどうかリースレートの急騰もあって277円高と暴騰した。

これでは田中貴金属工業も【緊急のお知らせ】として通常とは異なる公表・変更実施の公示も已む無しだろうが、それにしてもこのスプレッドはヤレヤレという感じで、湾岸戦争当時を彷彿させるものであった。

約一週間前には英JMの需給報告早耳で後場から急にストップ安まで叩かれた経緯があり、一般はこれが都合よくテコにされた格好とも取れるが、特定委託者の占有が目立つ主力市場が増えつつある中にあってはこれも或る意味歓迎できるのかもしれない。


NYMEX上場

ちょうど1ヶ月くらい前のCBOT買収話の折に次に気になるとして触れたNYMEXであるが、NYSEに週末上場したNYMEXホールディングスの初値は120ドルと実に公募価格の59ドルから約2倍となる好人気であった。

一昨年のCBOTホールディングスや昨年のNYSE上場に続く今回の上場であるが、終値からの時価総額は約120億ドルで、これは本日ナスダックが買収の再提案をしたロンドン証取をも上回る計算となる。

軽く4億ドル近くの資金調達に成功した同社の行方は、依存型から攻勢に転じるか否か注目されるところ。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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