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慣習

取引所合併論議で何かと話題に挙がる中部商取だが、それはさておき本日の鉄スクラップの新甫は23枚にとどまった。

全限でも100枚に満たない商いと寂しい限りだが、取り組みも当初より約8割減少とさすがに何か手段を講じなくてはならない気運がチラホラ出てきそうなものである。

軽油もそうだが市場設計云々の話が先行しても、所謂商慣習という部分のハードルが高い物は厄介で、欧米並みの機敏さに乏しい国内ではそれは寧ろ商品選定の段階で熟慮すべきであった事と思う。


物価の番人

周知の通り、日銀が5年間続けてきた量的緩和政策の解除を決定した。

昨年末からこの政策継続の意味が乏しくなっていた訳だが、モルヒネとも言われた政策解除でショック症状が出るや否や、そうした意味で今後各方面に注目は怠れない。

良い事であったのかどうか、預金者の犠牲の裏で生み出された資産バブルや破綻を免れ延命した金融機関、こうして国民の格差拡大は為されてゆく。


予備軍

日銀の金融政策決定会合結果を待つ格好で株式市場は模様眺めムード一色といった感じ。

いまひとつ前回のような切り返しのエネルギーを感じない向きも多いと思うが、前日発表の信用買い残高は三週間ぶりに増加に転じている。

ライブドアショック時の突っ込み買いが奏功したものの、二度三度と後に来る押しほど因果が目に見えない重しになっている。

引かされた因果が多いなと客観的に見ている、浅い因果を持っている輩ほど先行き因果の主体者になる予備軍である。


大株主

増配期待からこのところ証券系がしっかりの動きだが、その一角大和証券Gがあのニッセンと証券仲介行で提携との報道が為されていた。

いろいろ人的な繋がりを感じるが、もうひとつ業界絡みでは同社がアストマックスの第三位株主に納まったようである。

結局グローバリーの持ち株の大半が移動したような格好であるが、これまた企業間の繋がりを感じる今日この頃。

そういえばこのアストマックス、予定であった上場時期は既に過ぎてしまっているが今後の動向に注目したい。


環境の運

業界モノでは本日晴れてKOBE証券が大証ヘラクレスに上場を果たした。

公開価格からは1.8%高と控えめな初値形成からあと売り物となったが、この手では約一年前にトレイダーズが上場した経緯がある。

こちらもヘラクレスながら当時は公開の倍以上の買気配で終了した事が思い出されるが、まあ公募詳細の相違もあるが結構こういったところにも未だライブドア後遺症からリスクマネーが活躍し辛い環境が続いているのかもしれない。

さてKOBE証券といえば未だオプションのハードルが高かった頃、逸早くそれを身近な物へとしてくれた印象が強く、今後様々な方面でも期待したいところ。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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