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時期と運

さて立会外分売を経て売買再開となったジェイコムは本日も連続のストップ高、この影響で同日(13日)に初値がついたサマンサタバサがストップ高まで買われる等、直近上場株が軒並み物色されていた。

このサマンサといえばニッキーヒルトンやヴィクトリアベッカムをデザイナーに起用し、今季はペネロペ姉妹を起用する等何かと旬な活動が目立つが今時の女性陣は殆どが一つは持っているだろう。

一口に女性向けバッグメーカーと言っても侮れなく、時期が良かったのかどうか既に同社は時価総額1,000億円規模である。

こうなると卑弥呼あたりが妙に割安にも見えてくるが、この手はそういった比較という次元では無いか。いやはやIPOというものは色々と考えさせられる。


闇流通

金融庁が行ったヘッジファンドの実体調査によると国内の市場規模としては8兆円程度になるらしい。

今迄流れなかった隙間の部分まで流れ込む過剰流動性資金を目の当たりにするとこれも納得であるが、様々な観点から実際はこれを凌ぐ規模である事は間違いないであろう。

腰が重たかった各種マーケットもこうした資金流入で次々と目覚め鍛錬されてゆく様が面白いが、先物等は裁定限界を超えた部分の一人歩き等はそうそう見られるものではない。

この上澄部分が所謂バブルという意見もあるが、実勢に戻っただけのものもありこれこそ終ってみないと確定出来ないのである。


勝てば官軍

さて株式市場では材料としてすっかり沈静化してしまったジェイコム問題であるが本日、クリアリング機構と買い方証券会社間で現金決済が終了した。

このデリバリーまでの間に次々と安値で大量取得した証券会社が大量保有報告書を提出し、その内容が明らかにされ各々の実績というか姿勢が明るみに出たわけだが、主幹事までが上位に出てきたのが如何にも今を反映している。

別なところでは某外資系グループが突出した発行済株式の3倍近い届出をしこちらもまた物議を醸し出しているがこれまた同様、倫理をどうこうという時代ではないのである。


タイミング

いやはや週が明けてもコモディティーは買い一色の展開、特にメタルや石油系はもうファンダメンタルを語る行為が馬鹿らしくなってきているのが現状だろう。

白金を追って、ここまで来ると金も東京がこのままマザーマーケットになってしまうのではないかと錯覚に陥りそうであるが、実際今のペースは裁定も簡単に呑まれてしまいそうな規模であり、冗談で済まなくなってくるかもである。

当のTOCOMでは過熱感からくる臨時増し規制の思惑を「当面静観する」という構えを見せているが、さてこうしたオペレーションも各方面から注目されている。


トリガー

「2462・ジェイコム」、本日の話題は何といってもマザーズに新規上場したこの銘柄に尽きるだろう。

値段と数量を逆に打ち込んでしまうというのは商品市場でも稀にある事で、同様の誤発注によりストップ安からストップ高への離れ業をやってのけたが、その後の指数のセンチメントさえも変えてしまった。この手の銘柄には過去電通や最近ではライブドア等があったが、実に発行済み株式の40倍以上もの株数が売りに出てしまったというのは前代未聞ではないか。

カバーの詳細が未だ出ていないのでロスがどの程度になるかは不明であるが、早速前場が引けた途端、瞬く間に問題の証券会社の名前が早耳中心に広がっていた。

何れにせよその辺の企業であれば軽く一発で飛んでしまう額が簡単に約定してしまう構造上の怖さが再認識されたが、その裏では千載一遇の?大盤振る舞い?にハイエナのようなディーラー買いがストップ安近辺で集まりったのが印象的であった。

勿論個人でもこの恩恵を受けた輩は多数、実に今のスタイルを反映している。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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