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師走の投機色

最近はレコード尽くめで「○○年ぶり」というのが多いが(昨日記の貴金属等)、師走に入った新甫本日に日経平均は1万5千円の大台に乗せて引け、これは約5年ぶりの事である。

バブル崩壊後最安値からほぼ倍になった日経平均は昨日まで束の間の一服場面では信用倍率の悪化、直近の信用評価損率が先週比で悪化しマイナス等々見かけは警戒感山積みであったものの、値段で一気に覆す動きである。

こう見てみると昨日は金のTOCOMバランスを例に出したがこれと全く同じ構図のように見えてくるが、こちらもまた過剰流動性資金を背景に内容よりも上る方が?エライ?師走相場の始まりである。


日本人買い

さて本日も続落となっている貴金属市場であったが、昨日は御存知の通りアジア現物で金が18年ぶりの高値、そして白金が25年ぶりの高値示現となった。

時事の記事では「円安で日本人買いに拍車」との見出しを見かけたが、なるほど為替の後押しもあって気がついてみれば一番熱くなっているのはこの日本であるのは事実、特にTOCOMのバランスは一目瞭然で突出しており普通に考えれば一旦外したくなるが心情だろう。

今後フィジカルとどうバランスを取ってゆくのか注目されるところ。


表彰キャンペーン

さて騰勢を一段と強めているメタル系が本日は一服しているが、負けずに歩調を合せているモノにアルミがある。

アルミといえば非鉄だが東のアルミと西は他にニッケルがあるが先週の理事会で市場新興策を展開と。

キャンペーンもその内容で心証の良し悪しが出るものだが、個別商品も再編睨んで正念場。

そういえばココもロケーション巡って合併思惑が燻っているところ、商品と共にその去就が注目される。


対象像

週末はTOCOMがBMA(バーレーン通貨庁)と覚書に調印したが、過去当欄「甲論乙駁」でも触れた今後の対象像を探る一過程ともいえよう。

今後の呼び込みにも注目だが、時事の記事によればBMA総裁は同時に「〜逆に日本からの投資が再び増えることも期待できる」としている。

一寸他を見てみればBRICsとやらでもて囃されインドでは注意喚起が起きる事態にまで過熱した経緯があるが、はてステージの違う中東はどう見られるか。


建前論

さて一度落ちたら叩かれる典型だが本日はグローバリーの詐欺話があちこちに喧伝されている。

こうなってくると次の話題は自己売買方面へ飛び火しそうだが、その辺は成り行きに任せる。

そんなわけで【我想う】同様にこれらの事に触れたくなってしまうのだが、巷で喧伝されているニュースは一般人から見れば上場企業にあってトンでもない詐欺話に映っただろうが、これらの記事をベテラン業界人が読んでも何も感じないというのが現状である。

手数料化率やら何やらもそうであるが、証券がこれだけ変っている中、こうした数十年変らぬ慣わしが今露呈されてしまっている現状こそ理想論の美辞麗句を並べる前に糾されるべきであると思う。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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