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両面取り

ここ数日の株式市場で目立つ存在といえば低位と阪神系で、中でも電鉄は本日で3日連続のストップ高となっている。

値頃は高いのだろうが急速な貸借倍率低下で最高料率10倍適用、日歩4日分80円の状況では連日の上昇も自然な姿である。逆日歩系はこれに限らずある程度のアノマリーが効くので両建てから入る向きも多いが、潜在的なこの手の取組銘柄が再度多くなって来た。

そんな中、昨付け財務局受付の大量保有報告書であの村上ファンドが阪神電鉄株と阪神百貨店を約1,000億円つぎ込んで大量取得した事が明らかになったが、これまた成る程という感じである。

爬行色

先週はTOCOM銘柄が貴金属も新たに参入しストップ高のパレードであったが、一転週明けは7銘柄ほどストップ安交じりの崩落商状となっている。

東京金も全限がストップ安となったが、歩調を合せて今月から上げに拍車が掛かった別子こと住友鉱はそんな中でも約9年ぶりに4桁乗せを静かに果している。

政策的な背景に明るい向きはこうした部分を逃さず先物とのパッケージを抜け目無く組んでいるが、この手は双璧の石油等にもいえまだまだ現先双方終焉とはいえない部分もある。

餡子

さて半年ほど前に、ホットイシュー物に関して配分取扱事項があるがこれが果たして機能しているか否かについて記した記憶があるが、昨日は日本証券業協会が新規公開株の個人配分ルールを改正し、来年4月の施行を目指すと発表した。

直近では昨日記の京樽もそうだが最近のIPOの初値パフォーマンスが総じて良好で、先週の「オールアバウト」に至ってはそれこそ売り出し前からプラチナチケットと言われ、事実初値は26万円の公開価格に対して7.7倍の202万円が付いたわけだからそろそろ不公平を指摘する向きが増えてもおかしくはなかった。

ただどんな世界でも?餡子?の存在は無くならず、外向きを変えても手に入れられる向きは今迄同様の確保が可能なのはほぼ間違いないのではないかと思う。

再上場

先に東京スター銀行の再上場に触れたが、先に破綻再生組としては本日あの京樽がJASDAQに上場の運びとなった。今月の初値上昇率では最低となったものの、その後も買い進まれ公募組には悪くない価格で落ち着いた。

約8年前に典型的なバブルの被害者となり、そう安くもない株価で衝撃の破綻を演じてからは、名店から抜かれて来たもののほどなく破綻に直面した料理人や同社所有の土地が流行りのマンションへ形を変えたりとバブルの軌跡を目の当たりに見て来た。

株価も今は形態を変えてしまったが、当時破綻後の異様な訳有り急騰劇が今でも懐かしい。

資金属性

連休の谷間の本日、TOCOMは大半の銘柄がストップ高となり活況であった。そう遠くない時期に来ると誰もが思っていた主力「金」のストップ高を始め貴金属がいよいよ始動、金は14年ぶりの高値、白金は19年ぶりの高値というから尋常では無いがそんな折に商品指数連動型の外国投信を販売する向きも出てきた。

8月には投機醸造としてこれらベンチマークにされる旨コメントした事があったが、今後もこの手が増殖してゆくのは間違いのないところである。

クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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