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損害先物

今シーズン第一号のハリケーンとなった「アーネスト」が、勢力を弱めメキシコ湾岸を逸れた為にこのところWTIは続落模様となっている。

あの「カトリーナ」の記憶が鮮明な事から今後もこの手の報にはナーバスな展開が続くであろうが、ハリケーンといえば米ヘッジストリート・ドット・コムでは襲来する可能性のあるハリケーンによる物的損害規模を見込んで、投資家が取引出来る「ハリケーン損害先物」を導入したと時事にあった。

今年度の襲来シーズン全体をカバーする同先物は、保険業界動向を調査しているISO算定の推定被害規模の指標になるらしいが、このようにある部分特化した取引所の存在は意味の無い銘柄を存続させるよりも遥かに有用であると思う。


7年目

本日の外国為替市場では円が対ユーロで150.7円まで下落し、1999年のユーロ導入以来初めて150円台をつけた。

オプション絡みで150円というのはトリガーになるかどうかだが、先月たしか最安値更新と書いたのが147円台であるから金利差云々あるとはいえ円の弱さが際立っている。

以前書いた東欧圏は更に決済モノの表示が変遷、それ以外は通貨に非ずという雰囲気になっている。

国内もまた超強気ともいえる値上げにも拘らず破竹の快進撃を続けるヴィトンあたりが、また手ぐすね引いてその機会を狙っている雰囲気。


餌蒔き

確か6月頃に配当の話題と共に一度触れた記憶があるが、日経紙がタンス株について本日触れていた。

週末には金利ビジネスとして新規口座獲得合戦の様をコメントしたが、これもまたその一環で各社様々の餌蒔きが行われている。

まあそう性急なものではないのだが、この辺は特定口座の時よろしく煽りのトークは何時もの事である。

また銀行の話題で書いた事だが有利誤記までとはいかなくとも、よくよく考えてみれば錯覚させられるサービスも散見される。

この辺はまた書く時も来ようが、行動を起こす前に冷静に考えてみよう。


金利ビジネス

立ち直ったか否か依然として薄商いでハッキリしない株式市場であるが、ネット証券大手5社も新規口座開設がピークの3割弱までペースが鈍化しているらしい。

そんな中を後発組中心に手数料値引き合戦が熾烈化して来ているが、先週末には松井証券が無期限信用の手数料完全無料化を打ち出してきたのは周知の通り。

今迄の同社の流れからいずれやるなとは思っていたが、要は金利収入へのビジネスモデル転換である。

鎬の削り方も様々であるが、商品先物やFX業界は今後斬新なビジネスモデルを打ち出して来れるかという点で、各社の手腕に注目したいものである。


処暑

暦では立秋を過ぎもう秋であるが、本日は所謂二十四節気でいうところの「暑さが止むという」処暑である。

それにしては連日30度を越える暑さが続いているが、週末からは太平洋高気圧が東海上に退き、大陸から乾燥した移動性高気圧が北日本を中心に覆う見込みだそうでやや落ち着くか。

ただそんな中でもオフィスから外を見れば、都心でも蝉の声を背景に蜻蛉がやたらと目に付くようになった。

昨年の今頃は欧州でこんな光景を見ていたが、たまたま蜻蛉を見たのが湖畔の近くでそれはもう正にガレの作品そのもの、束の間の郷愁を誘うものであった。


選択肢

2月にも一度触れた件だが、本日は中部商品取引所と大阪商品取引所が合併契約書に調印の運びとなった。

弱者連合論は未だ他にも最悪なところがあり、然程クローズアップされないがそれにしても今後の構築がポイントだろう。

両者ドル建て構想等も出ているが、今は無き取引所の敗因をよく分析して臨んでほしく、この辺は東穀オプションからTOCOMオプションの流れで起きている点が酷似しているとも思うのだが。

株式会社化の点も同様、最大の目的は何かがハッキリしていないと全般希薄になってしまう懸念がある。


9/1よりボリュームディスカウント制の新手数料体系に変更

Trade-Pro

Trade-Pro

タイコム証券は9月1日より商品オンライントレード「Trade-Pro」の手数料にボリュームディスカウント制を採用。

300万円未満で通常往復一律1050円・日計り一律525円、300-1000万で同840円・420円、1000-3000万で同630円・315円、3000万円以上で同420円・210円に。

それに伴いポイント修正。


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DGCX

本日TOCOMとDGCX(ドバイ金商品取引所)は、協力関係構築や情報交換等での提携の為の覚書に調印したと時事にあった。

株式の方では一頃、今や某所商品取引員に買収されてしまった証券会社を機関店として、この中東からのオーダーが個別銘柄にも思惑を呼んだ時期があったが、DGCXをフィルターとしてどの程度の呼び込みを見せるか今後に注目だろう。

そういえばドバイに居る某エアラインのフライトアテンダントと先週話をしたが、実際商品取引に興味を持つエクゼクティブ層は多いのだそう。


アール・ヌーヴォーの華

三越では恒例のワールドウォッチフェアがもうすぐであるが、その前に案内もあったという事や人が少ない時期なので「ガレ&ドーム展」を覘いた。

点数はそう多くはないが美術館と違い、裸で間近にて見る事が出来るのでその質感を直に感じる事が出来るところが気に入っている。

今回はデンマーク王室所蔵と同型の「悲しみのガラス」物があったのが意外であったが、これが売り物であったのも二重に驚いた。

まあ当然それなりのプライスが付けられていたが、ガレそしてドーム共に個人的に気に入っている作品が他にも数点有り、一時の目の保養には充分であった。


売り方

今月上旬に大手行が揃って公的資金返済云々とか書いた記憶があるが、本日は新生銀行が明日の時間外取引で普通株取得により公的資金返済との発表があった。

銀行といえば大手行が最近有利誤記やらで公正取引委員会から警告やらの問題があったが、銀行に限らずおよそ金融絡みの物はこの広義の有利誤記が無ければ売れる物も売れなくなってしまうだろう。

上記行にしてもインチキな各種手数料を他行のように取らない姿勢で取り込みは大成功を収めたが、一方で金利で釣った御都合商品もこの手との指摘も一部に出ている。

まあ綿密にはそうでも要はユーザーがどう感じるかであるが。