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日常茶飯事

さて先週の三井住友海上の処分やら、本日の損保ジャパンの業務改善計画やらと立て続けに出ているが、これは営業至上主義の社にあってはたまたま挙げられたタイミングの悪さに他ならないという感じである。

不払いは兎も角、それこそ立て替えなんぞは発覚しないだけで、全て把握し切れている金融機関なんぞはほぼ無いというのが現状だと思う。

この手は俄かに出て来るから一斉に目が向くが、知らぬはお上ばかりなりで出る度に業界毎、毎回違った驚きを味わう事になろうか。


鵜の目鷹の目

本日も一社ジャスダックへIPOを果たしたが、今週は昨日も記載したようにIPOラッシュ。

20日は実に6社同時上場となったが、こんなときこそ忘れた頃に起こる誤発注で若干26歳で最年少上場記録を果たした「アドウェイズ」に中堅の立花がコード間違えでまことに美味しい値での売り応じを執行したのは周知の通り。

以降買い気配を切り上げ最終約定からは未だに値が付かない状況であるが、こうしたプラチナ物を手に入れるウォッチャーは実に鵜の目鷹の目。

ディーラー獲得に躍起になっている証券会社は、こうした人材を喉から手が出る程欲しいだろうがこれは商品業界も同様、今後のサバイバルを賭け水面下では様々な動きが出ている。


総合投資顧問

業界モノからは、3月の当欄で「予定であった上場時期は既に過ぎてしまっているが今後の動向に注目したい。」としたアストマックスが本日晴れてジャスダックに上場した。

今週は比較的IPOラッシュなのだが、初値は公開価格を66%上回り概ね下馬評通りの初値となった。

今後の事業展開という事で時事の記事を見かけたが、同社社長のコメントで取引所の理事会メンバー構成に言及している部分があり、この辺は現場の人間が誰もが思っている至極当然な意見であろう。

商社時代から業界に対しては様々な部分で驚きの連続であったと思うが、今後どんどん切り崩して行ってもらいたいものである。


異彩

住友商事は損保系ファンドと乗りで、あのバーニーズジャパンを伊勢丹からそっくり買収すると発表していた。

バーニーズといえばイタリア系の主力も擁するだけに、上場も視野に入れた今後の手腕を拝見というところか。

しかしあの激戦区の新宿でも伊勢丹は06年3月期営業利益が4期ぶりに過去最高を更新する等元気印、本日は2007年に中国6店目となる瀋陽出店を決める等快気炎が上がる。

やはりココの特徴は?見せ方?が全く違い、側から見ていても客単が他に比べて明らかに高い。以前資生堂とカネボウの相違を書いた事があったが、正にそれのデパート版である。


配当関係

さて郵便局でも時期柄配当関係書類を手に持った人を多く見る今日この頃だが、何れもお知らせとして株券の電子化告知が同封されている。

改めてこれで周知徹底というところだろうが、一般的に30兆円近くと云われるタンス株の市場が存在するだけに、まあ中身可也の部分が口座開設余地の出て来る部分という事でもある。

このような時期だけに焦点を合せてプレスに力を入れるところが出て来てもおかしくはないのだろうが、5月上旬の与信変遷で書いたような予備軍も新たに生産される懸念も付いて来る可能性を秘めている。


現先・夫々の立場

台風一過、爬行色の出た本日のTOCOMであるが、釣瓶落しの下げとなった金などは未消化の売り残しが出た感じ。

金といえば最近時事で見かけたニュースで「田中貴金属」の貴金属部長が、TOCOMの先物取引の広告に対して苦言を呈していたのが目に付いた。

昨年末の金のベーシスやらパラジウムの価格凍結まで引張り出されていたが、まあこうした当業者から見れば市場も啓蒙も奇異に映るのは至極当然といえよう。

株も含めて個人のスパイラル売りが起きると、真っ先に投機系は悪者にされてしまうが双方ファンダメンタルズは劇的に変化したわけではない。

直近「四季報夏号」の表紙には「2007-08年最高益続出」と出ている中で周知の通り株式は暴落している。

この辺も実に似ているように見えるのだが?


比較条件などの修正について

比較対象項目の条件が各種サービスや技術の広がりなどにより古くなっているものがあるため、近日中にまず「モバイル取引」、及び専用アプリケーションでの取引システムに関連する項目を全社分ポイントと含め修正する予定です。

その他「取引環境」などについては毎年実施している10月の「取引データ調査」に併せ、新たな項目追加と共に修正を行います。


KGB系

他商品安の影響もあって主力の石油系も内外で続急落であったが、石油といえば昨年末頃大統領と共に社長も来日した露国営石油大手ロスネフチがIPO実施の意向を週初に表明している。

当初、同ロスネフチと世界最大の天然ガス企業であるガスプロムを合併させ、国家一元管理を目指すものの種々の利権争いから破綻した経緯があるが、元々があのユコス主要子会社資産を擁している同社に株式取得の際には融資筆頭がG・Sであったりと色々と思惑が伝えられている。

兎も角今回は規模的にはあのNTTドコモや伊エネルに次ぐ一兆円以上になる模様で世界三番目、他国の同社株式に対する食指も気になるところである。