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標準

本日も活況の中を年初来高値更新した日経平均であったが、本年4−9月の信用取引合計額が半期ベースで初めて40兆円を突破したとの報道があった。

資金効率やその多様性から本来これほど便利且つ都合のよい取引はないと思うが、先物よろしく誤ったイメージ先行で敬遠されて来たのが歯痒いところであったが、個人の売買のうち46%まで割合が伸びて来たのはいい傾向である。

手数料もそうだがバブル期に見られたようなハードルの相次ぐ撤廃は新たな層を創造してゆく原動力である。

増配背景

本日は大手冬のボーナス伸び率が15年ぶりの伸びとなったとの報道があったが、業績好調の表れか否かこればかりでなく配当金も同様に増やした企業が今年は多かった。

夏場の郵便局では、仲間と共に払い出しを受けに訪れた向きがこの手の会話をしていたのをよく耳にしたが、業績好調組とは別な部分でファンドの影がチラついての増配検討組もまた多い。

なにか雰囲気はバブル期の入り口にも似ている景色もあるが、こうした別要因はバブル期には無かった部分も多くこれまた新形態といえよう。

二重三重の背景

村上ファンドの買付け過程から成る程とした先の阪神電鉄が5日連続ストップ高のあと乱高下、この銘柄といえば前出のファンドと共に気になるのが六甲おろしバスケット。

先月これに触れた時に「〜沸いた時のボラティリティーはけっこうな物がある事でどちらかと言えば二本立てで展開するコールがボラタイルな展開となりそう〜」とコメントしたが、二本共にやはり化け二回のコールは本日で六倍化となっていた。

リーグ優勝も決まり今度はプットが気になるが一回は既に販売停止、冷めた時も機会が・・としたが惜しい限りである。

需給バランス

FUTURES PRESSには今週月曜から、また幾つかの取引員も例の商品取引に絡む?偽通知文?の注意喚起を載せ始めている。

今回のそれはまことに稚拙な文の中にも場勘やら自己資本やらの時事モノを謳い、取引中の顧客対象に送付されていたという事で元外務員と見ている連中は多いが、まあさすがにこれで引っ掛かった向きは居ないようだ。

FX業者にしても連日処分の話が多発しているが、前にも書いたようにこうした注意は取引する商品リスク以前の問題、世の中信じられないほど単純なモノに引っ掛かる向きが居なければ自ずとバランスが取れなくなって来るものだ。

両面取り

ここ数日の株式市場で目立つ存在といえば低位と阪神系で、中でも電鉄は本日で3日連続のストップ高となっている。

値頃は高いのだろうが急速な貸借倍率低下で最高料率10倍適用、日歩4日分80円の状況では連日の上昇も自然な姿である。逆日歩系はこれに限らずある程度のアノマリーが効くので両建てから入る向きも多いが、潜在的なこの手の取組銘柄が再度多くなって来た。

そんな中、昨付け財務局受付の大量保有報告書であの村上ファンドが阪神電鉄株と阪神百貨店を約1,000億円つぎ込んで大量取得した事が明らかになったが、これまた成る程という感じである。

爬行色

先週はTOCOM銘柄が貴金属も新たに参入しストップ高のパレードであったが、一転週明けは7銘柄ほどストップ安交じりの崩落商状となっている。

東京金も全限がストップ安となったが、歩調を合せて今月から上げに拍車が掛かった別子こと住友鉱はそんな中でも約9年ぶりに4桁乗せを静かに果している。

政策的な背景に明るい向きはこうした部分を逃さず先物とのパッケージを抜け目無く組んでいるが、この手は双璧の石油等にもいえまだまだ現先双方終焉とはいえない部分もある。

餡子

さて半年ほど前に、ホットイシュー物に関して配分取扱事項があるがこれが果たして機能しているか否かについて記した記憶があるが、昨日は日本証券業協会が新規公開株の個人配分ルールを改正し、来年4月の施行を目指すと発表した。

直近では昨日記の京樽もそうだが最近のIPOの初値パフォーマンスが総じて良好で、先週の「オールアバウト」に至ってはそれこそ売り出し前からプラチナチケットと言われ、事実初値は26万円の公開価格に対して7.7倍の202万円が付いたわけだからそろそろ不公平を指摘する向きが増えてもおかしくはなかった。

ただどんな世界でも?餡子?の存在は無くならず、外向きを変えても手に入れられる向きは今迄同様の確保が可能なのはほぼ間違いないのではないかと思う。

再上場

先に東京スター銀行の再上場に触れたが、先に破綻再生組としては本日あの京樽がJASDAQに上場の運びとなった。今月の初値上昇率では最低となったものの、その後も買い進まれ公募組には悪くない価格で落ち着いた。

約8年前に典型的なバブルの被害者となり、そう安くもない株価で衝撃の破綻を演じてからは、名店から抜かれて来たもののほどなく破綻に直面した料理人や同社所有の土地が流行りのマンションへ形を変えたりとバブルの軌跡を目の当たりに見て来た。

株価も今は形態を変えてしまったが、当時破綻後の異様な訳有り急騰劇が今でも懐かしい。

資金属性

連休の谷間の本日、TOCOMは大半の銘柄がストップ高となり活況であった。そう遠くない時期に来ると誰もが思っていた主力「金」のストップ高を始め貴金属がいよいよ始動、金は14年ぶりの高値、白金は19年ぶりの高値というから尋常では無いがそんな折に商品指数連動型の外国投信を販売する向きも出てきた。

8月には投機醸造としてこれらベンチマークにされる旨コメントした事があったが、今後もこの手が増殖してゆくのは間違いのないところである。

EXIT

東京スター銀行が東証に上場申請していたが来月に上場の運びとなった。旧東京相和銀行といえば魑魅魍魎の金融筋が絡んだ様々なストーリーを残したものだが、この手の引継ぎ銀行の上場といえば昨年の新生銀行がまだ記憶に新しい。

新生はリップルウッドであったが今回の出し手はローンスター、現在試算されている価格で弾き出すと今のところその上場益はザッと2,000億円。

公的資金を肥しに半ばEXIT既定路線の物が4年で約6倍になるのだから数百億は安いもの、やはりこの手のスキームは美味しすぎる。

ハードル

富裕層を対象としたラップ口座は大和等が既にスタートさせているが、来月には野村も参入の意向とここから争奪戦の様相である。また流行りの新興国債券連動商品をドイツ証や三菱証も富裕層対象に売り出す等、最近の傾向はカラーが比較的ハッキリして来た。

前出の野村はグループに拘らず他社の商品も選別して取り入れるとしており、取引手数料徴収せず資産残高に応じて一定報酬を受け取るスタイル。

商品系でも特化したところはこうした動きを見せているがこちらは未だ発展途上、将来的にはこうしたスタイルが待望されるところだがその道程は長いか。

HDL

自民圧勝の報道ですっかり影が薄かったが、昨日は香港ディズニーランド(HDL)の開業日であった。

東京も対抗してこの開業に合せて通常よりも早めにハロウィーンを開催、なんでも舞浜のTDLとTDSを合せたくらいの広大な敷地らしいが、風水にすべて従った配置やらこの手のディズニー物には珍しい園内から外景が見える作りは初めてだろう。

さてよくエアラインが引き合いに出されるがサービス面ではどうだろう。?夢?を見させる商売という観点から成功するか否かはこの辺に掛かっていると思われ今後に注目である。