361ページ目

今期上方修正

昨日に引続き石油製品等は連日の急騰となっている。

その製品だが、石油元売り各社は今週に入ってから仕切りを一部14年ぶりになる大幅引き上げを表明している。毎度の事ながら格差が鮮明になる小売価格に何処まで転嫁出来るかが焦点となろうが、SSもいろいろこれに絡んだ事情があり複雑な問題が内包されている。

昨年公取ではガソリン流通実態の調査報告書を出しているが、グレーゾーンを熟知している業者の目にはどう映ったのであろうか。

内と外

ここ円安も追い風となり商品市況はTOCOM、東穀共にストップ高銘柄を幾つか交え上昇機運である。

但し石油製品等のように臨時増しを一月も継続させているような物もあり、取組減少の下に乱高下している現状は如何なものか。設計そのものが失敗しているものはハナから駄目だが、運営や規制要綱も適宜柔軟なオペレーションをしないとこれらと同様になってしまう恐れも内包している。

食い散らかして旨みが無くなれば捨てるポンコツよろしく狙いを付ける資金も過剰に有るという事も認識しなければならない。

相関変遷

投機資金が一部為替に流出との思惑で原油も安い展開であったが、株式も急落と冴えない展開。以前に比べて今年は目立った逆相関にはならず夫々の動きだが、権利配当付き最終週が陰線だっただけに本日の下げも仕方無しというところか。

原油価格下落が好感されると見るアナリストも居るが近年の場合、原油とインフレの関係をどう解釈するかで成果が二分される感じもする。

自然と共生?

さて週末から開催されている愛知万博だが、開幕後初の日曜日も客足は今ひとつという事らしい。

それはそうと今日は飲食物の持ち込み禁止は抱き合わせ販売にあたり独占禁止法違反であると弁護士が公取に告発したという一件があった。些細な事であるが深く読むとなかなか核心に迫る事例でもある。

所謂博覧会というのはそれこそいろいろな背景が絡んでいるものであるが、日々表面のみ伝える紙面からそれを拾うのは至難の業である。

ホテル西洋

本日の日経には昨日発表された2005年公示地価が二部として折り込んであったが、既に底打ちから投機化している部分も散見される中で「下げ止まり傾向の拡大鮮明」と謳われてもかなりの違和感を覚える。

という事であまり参考にはならないと感じるが、とは言っても今月上旬から特にストップ高交えて賑わった土地持ち銘柄群は、この発表に照準を合わせて相場形成していたのだからそれはそれで大いに利用されたか。

その対象銘柄が多くいちいち挙げられないが、ホワイトデーの日に1億株の出来高をこなしたテアトルは本日280万株と約35分の1まで商いが縮小し当然株価も連動して冷えている。 宴の後の・・。

熱いヘラクレス

最近暫く見なかったが、久し振りにIPOモノから株価1,000万円を見た。ゲームのガンホーオンラインがそれだが10日の初値420万を考えればなにやらヤフーが公開した当時を彷彿させる。

いずれにせよ約二週間で株価倍増であるからけっこうな化け方だが、これがトリガーになったのか一足先に上場していた同業のアエリアも急伸、また業種は変るが本日上場のリスクモンスターは気配値だけで公開価格の倍まで上昇するも値付かずで終了、人気が沸騰している。

何故かヘラクレスの熱さが目立つが、さて来月のトレイダーズ証券はどうだろう。

青天の霹靂

週末には両主務省が、5/1施行の改正商取法に基づく取引員資格を先ず30社に付与したとの報があったが、とりあえず第一陣という事で順次資格を付与していくのであろうが、たまたまというか一陣に名が挙がって来なかった部分について思惑めいた話も一部にはある。

噂が錯綜しているが同時に世間の思いもよらぬ処から現実味を帯びて来る話も在り暫く目が離せない。

年の色

春分の日三日前という事で本日は彼岸の入り、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので今日の夜は何気に心地良い。暦に絡んだ物は以前にも書いたように中国とかぶるものがけっこう多いのだが、この彼岸は日本独自のものである。

この期の気温上昇率は一年で最も高いらしく実際体感もそんな感じだが、それとは裏腹に本年の石油製品等はアノマリーが単純に通用しない相場つきとなっている。

パラダイムシフトの重要性。

意識

本日の株式市場で一部値上がり率第一位に躍り出たのは住友倉庫であったが、他にもフジTV等増配という共通項がある。

各々背景の事情が異なるが、大株主を意識して大幅増配に踏み切るのは今に始まったパターンではない。

古くは東燃等がそうであったが、最近はユシロ等がその内部留保を狙われ見事に炙り出されたが、今後もこの部分が狙われる事は必至。防衛手段を模索するのもよいが本質が逸れている感じもする。

再編

連日活況が続く商品市況だが、今日はソフト物でもアラビカに大きく遅れを取っていた粗糖がストップ高と花火を打ち上げた。

さて粗糖と言えば本日パールエースが保有する塩水港精糖の約半数を三菱商事に売却する旨の発表をしていたが、これでマルハは砂糖事業から撤退する事になる。

以前は双日も粗糖市場で注目された時期があるものの、これが途中で消えパールの動向が注目されるところだが有力事業部が先物市場において鎮火してしまうのは背景に色々あれど何となく寂しい。

初心者マーク

TOBに端を発し連日話題に事欠かないが、週明けは経産省キャリアが産業再生法絡みのTOBに絡んだインサイダー取引でSECに告発された報道があった。

悪い表現をすれば情報は一流であったが妻の口座を使う等、張り方が三流もいいところで未だ未だ素人であったというところだが、挙げられるのは大方このパターンが多い。

また値上がりで幾ら取ったとか「買い」に傾斜しているが、見ているところでは「売り」のインサイダーの方が数では多いようにも感じるが、これらは殆ど表面化していない。

異市場合成

WTIは6日続伸、55ドル台を舐めに行き過去最高値に迫る勢いとなっている。TOCOMの活況はもう周知の通りだが昨年登場した時に当欄で触れた事のある「石油ワラント」もなかなかのパフォ−マンスとなっている。5月満期の2回モノは2週間で約2倍化を達成しており、なお上昇途上にある。

TOCOMのアウトライトが怖いという向きでも、こうしたモノと組み合わせれば変則的な合成先物に似た物が組成でき、軟派ながらリスクを低減出来るポジション構築も可能となる。

TOCOMが石油オプション創設にモタモタしている間にこのような物で合成ポジションを考えてみるのも面白いかもしれない。